6/26、ヤスハラさん

 ヤスハラさん、初めまして。いや、初めましてではないのですよね、お久しぶりです。葉月と申します。サイト再開に伴い苗字「藤」が付きましたが、これまで通り葉月と呼んでやってください! 名前を覚えていてくださったと知って、本当に嬉しかったんです。

 セイボリーでの検索で辿り着いてくださったとのこと、本当に光栄です。セイボリー、あんなにも魅力的なキャラクターでしたので、きっと剣盾発売直後のキバナさんと同じくらいの勢いでお話を沢山見かけるようになるのだろうなあ、これは楽しくなってきたなあ、などとわくわくしていたのですがなかなかその気配がなく、「ええい構わん私が書く!」などと勢いづいて、19日以降はずっとセイボリーばかり書いておりました。
 【アクロマ夢で一方的にお世話になっていた】との文章に「ヒャア!」となってしまったのですが、アクロマさんのこともお好きでいらしたのですね! わーいナカーマ! 【好みの傾向に対する信頼】とまで言っていただけるとは思いも寄らず……私も、このお二人が好きな方とこうしてお話ができて、本当に嬉しく思っております。

 体調に関して、現在はもう完全回復と言ってもいいくらいに落ち着いています。私は、落ち着いています。ただ様々な事情により、今後また別の医療機関に通い詰めることが決定してしまいまして……。それでも私自身は元気でいられると思いますので、今後も気の向くままに書いていけたらいいなあと思っている所存です。体調不良などに筆を奪われるわけにはいくまいて!
 この事情をご存知ということは、きっと前サイトの24へ足繁く通ってくださっていたのですよね。みっともない愚痴や癇癪で溢れかえるページとなってしまっており、ご不快な気持ちにさせたことも一度や二度ではなかったと思います。ただ、あの卑怯な場に当時の私はとても救われておりました。そしてお名前もお声も知らない方にこうして「見守っていただけていた」と数年越しに知ることが叶ったのは、今の私にとっても思いがけない僥倖でございました。
 【一方的に知っているだけ】だったというご状況から数年を経て、こうして私からお名前を呼ぶことができる日がくるなんて本当に、夢のようです。こちらこそ、またお会いできてとても嬉しい! じゃなかった、嬉しみが深い!(セイボリッシュワードは積極的に使っていきたい所存です)

 セイボリーに対するヤスハラさんの想いも、真剣に読ませていただきました。
 私もリーグカードの情報を熟読してから愕然とし、「セイボリーテレポート」や「ボールぴょんぴょん」などの本当の理由を知ってしまってからというもの、この表面上はとても愉快で厄介なだけの人にどのように接していけばいいのかと、悩みました。
 そのような私の個人的な悩みと、それまで書いていたユウリの性格を合わせて、彼女なら大論判三部作にあるような「配慮」で彼を支える側に回ろうとするはずだ、という結論に達しました。ただ確実にその「配慮」はセイボリーの希望するものではなく、けれどもプライドが服を着て歩いているような彼がおいそれと「そう・では・なく!」などと口にするとも思えず……。最終的にこの二人が歩みを揃える、あるいは向き合うことを喜べるようになるためには、一度大喧嘩していただかなければどうにもならないのでは、と考えてしまったのですよね。
 そうして決まった主軸に、私の好みである「テレキネシス」の描写をガンガン盛り込んでいった結果、あれが出来上がりました。楽しんでいただけたとのこと、ヤスハラさんの想定されていた通りのセイボリーであったということ、お聞かせくださり光栄の至りです。ありがとうございます!

 【「いつものそれをする余裕もないセイボリー」】についてのご言及も、喜びのあまりニヤニヤしながら読ませていただきました。激情に任せて捲し立てているようであっても、セイボリッシュワードが混ぜ込まれているうちはまだ平静である、という想定を私もしていたため(ひぇ、再現度が高いとまで言っていただけるなんて!)、それがぷつっと絶えた後の彼の切実さ、必死さというのは書いていてとても楽しい部分のひとつでした。
 原作の彼の台詞は、その愉快なセイボリッシュワードも勿論大好きなのですが、一番心を揺らされたのは、慣らしの洞穴でのセイボリー二戦目、ラスト一匹時に見せたあの表情と共に発される「ワタクシは弱くない! ワタクシは負けない!」だったのですよね。リーグカードを貰う前でしたが、この言葉だけで既に彼の「勝利への強迫性」とか「否定されることへの恐怖」がありありと分かってしまう、印象に残らずにはいられない台詞でした。
 この姿こそを彼の一番の魅力だと当時から信じて彼と対峙し続けていたため、彼に「切実さ」「必死さ」を見ることは私の、ある種の期待であり願いでもありました。そこへ想いを寄せてくださったことで私もなんだか、救われたような気分になってしまいました。
 改めまして大論判三部作のご読了、および温かいご感想、本当にありがとうございました。

 そっそそそしてなんとヤスハラさん、絵描き様だったのですね! いいなあ……私は活字の形でしかセイボリーを表現できないけれどヤスハラさんにはその彼に色と動きを付ける力があるんだ……いいな……いいなあ! などと羨ましさのあまり子供のように地団駄を踏んでしまいました。素晴らしい才能ですね……いやほんと羨ましい……。
 もしヤスハラさんがSNSでセイボリーをお描きになられるタイプの方で、そして私がそれなりにフォロー・フォロワーさんを有するついったやぴくしぶの民であったなら、ヤスハラさんのセイボリーを広め隊として意気揚々とSNS界に飛び込むことができたのかもしれませんが、生憎私の方は、pixivもついったもロム専というやつで、フォローもフォロワーも作らず徘徊しているだけの人間でして……。
 ヤスハラさんの絵の鍛錬に貢献できないのが心苦しいところではあるのですが、共にセイボリーを極める(?)者同士、もしよければまたお話などできれば嬉しく思います。議題として、私も彼のいろんな面を書くことができるよう、精進しておきますね。

 体調へのお気遣いまでありがとうございます。ヤスハラさんもどうかお気をつけて、お互い元気に過ごしていきましょうね。
 よければ是非また、遊びにいらしてください。お会いできる日を楽しみにしております。

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