8/30、夜那さん

こんにちは、夜那さん。こちらこそお久しぶりです。
勿論、覚えておりますよ。足繁く通ってくださっていただけでなく、こうして長い間、このサイトのことを覚えていてくださり本当に、本当に嬉しく思います。

こちら、8月末から10月後半にかけて、2か月程度の繁忙期(という名の死亡期)があり、ろくにサイトを開くことのできない状態が続いておりました。
それに伴い、お返事がこんなにも遅れてしまったこと、まずはお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
もし、まだこのサイトに通ってくださっていたら、是非目を通していただければと思います。

【勢いだけで書き上げてしまった】と、以前に下さったメールについて言及なさっていましたが、特に頂いたお言葉について気になるようなことは全くありませんでしたよ。
むしろ、このような辺境の地へ訪れてくださったこと、そしてお言葉を残してくださったことについて、驚愕と歓喜に打ち震えていたものですから、
こちらこそお返事が支離滅裂なものになってしまっていたかもしれません……読み辛くはなかったでしょうか?

わわ、ネットを介しての感想というもの、私のサイトで初めて経験してくださったのですね! うれしい!
Twitterとは違い、こうしたサイトというものは読んでくださる方の存在が「分かりません」。
アクセス解析の無機質な数字としては毎日規則的に表してくれるのですが、それが「どのような人」なのかということまではアクセス解析、弾き出してくれません。
勿論、このような仕様であるからこそ、読んでくださる側は個人を特定されずに気楽に閲覧できる……という大きなメリットがあるのも確かです。
それでも、そうした匿名性の枠から一歩踏み出して、お名前と共に感想をお送りくださるという夜那さんの勇気にあふれた行為がとても嬉しく思われました。
私は夜那さんの顔も声も存じ上げませんが、夜那さんの文章の癖や言葉の選び方、貴方の悩みや貴方の想いを知っています。知ることができています。
その機会を与えてくださったのは他でもない、夜那さんです。
私が「夜那さん」の文字だけで貴方のことを思い出せる理由は、私の、あるかどうかも定かではない「誠意」にではなく、貴方の「勇気」にこそあるのですよ。

そうした、夜那さんを始めとする、匿名性の枠を飛び越えてお言葉を下さった方に対して、私はお返事を返すことができます。
けれどもそれは勇気でもなんでもありません。レスポンスは所謂「後攻」であり、専攻側の勇気に並ぶことはどう足掻いてもできない……と私は考えています。
「後攻」の側である私が示し得るものがあるとすれば、それは夜那さんが言及してくださった「誠実性」なるものであり、確かに私はその誠意を意識してお返事を書いていました。
それしか、私は皆さんの勇気に対して報いる術を持たなかったからです。

ただ、こうした私の考え方を夜那さんは良い方向に評価してくださっていますが、
ちょっと「堅苦しい」と思われたり「重たい」と感じられたりする方がいらっしゃるのもまた否めない事実で、
私が貫こうとしてきた誠意は、相手にもそう在ることを強いる、いわば「善意の圧力」になってしまうことさえあるのだということを、私は前のサイトで知りました。
幸いにも、そこで途切れてしまい二度と戻らないのではないかと思われた大切な大切なご縁はまた蘇り、今でも続いているのですが、
親友(と呼ぶことがようやく許された相手)を手酷く傷付けてしまっていたという事実は、「雨更紗」の名前にしっかりと罪の烙印として焼き付いている状態です。

「雨更紗」での私は、誰彼構わずそうした誠意を貫こうと必死になって、私らしく在ろうとしてきました。
けれどもそうした行為が不適切となりうる場面が少なからずあり、大切な方に息苦しさを覚えさせさえしたのだという事実を受け入れるまでに、かなり長い時間がかかりました。

そのため「雨袱紗」での私は、「雨更紗」で当然としてきた幾つかのことについて、対応を敢えて変えてあります。
「返信不要」とされているコメントへの対応や、短文でのコメントに対する私のお返事の長さ、などがこれに相当します。
さらっと訪れてさらっと去っていく方が、もっと気楽に雨袱紗を楽しんでいただけるような配慮として、
「言葉を慎み大人しく在る」こともまた大事な礼節であるということを忘れず、これからは雨袱紗を運営していきたいと思っています。

ただ、夜那さんが以前の私を好ましく思ってくださっていたこと、以前の私の在り方を「誠意」として思ってくださっていたことは、しっかりと覚えておきます。
その上で、もし今後も何かこうしてお話などしたいことがありましたら、どうか気兼ねなくお越しいただければと思います。
その折には私も、以前の私らしい私のように、以前の誠意を誠意と信じて貴方の言葉に向き合います。以前のように、貴方とサイト以外のお話ができることを喜びます。
貴方が好ましく思ってくださった私のことを、私も好きになれるよう努めたいと思います。

今でもポケモンは大好きです。書くことはもっと好きです。此処で綴れた沢山の物語と此処で結べた沢山のご縁は私の宝物です。
また一つ、夜那さんから宝物を頂けて、とても、とても嬉しい!

是非またお会いしましょう。お待ちしています。
大丈夫ですよ、もう私は此処に、ちゃんといますから。

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