8/8、マツリさん

こんにちは、マツリさん。お久しぶりです。
またお会いできたこと、本当に、本当に嬉しく思っております。
初めてお会いしたのは2年前のマーキュリーロード執筆中……でしたよね?(もしかしたらそれ以前にも遊びに来てくださっていたかもしれないのですが)
あのような、重たく暗く陰鬱な、魂を削るように書いてしまった物語に対して、お言葉を頂けたこと、とても嬉しかったのです。

1年半のお休みを頂戴して、またこうして戻ってくることができました。
まだ本調子、という訳では全くなく、最近では数年振りとなる「別ジャンル執筆」を試みているような状況ではありますが、
ポケモンはこれからもずっと大好きですし、書きたい物語はまだまだ沢山あります。
だいぶスローペースにはなるかと思いますが、のんびりゆっくり、お付き合いいただければ幸いです。

さて、24を覗いてくださったということで、あの好き放題書きまくったいろんなジャンルのキャラクターについてのお話でしたね。
東方Projectの同志様がいらっしゃるとは思いもよらず、思わず悲鳴を上げてしまいました。
紺珠伝は逸材揃いでぞくぞくしてしまいますが、その中でも落ち着きのあるサグメさんは異質であるような気がしています。
力が強すぎて不自由を強いられている点、にもかかわらず大きくどっしりと冷静に構えている点など、
上手くいかない運命を楽しんでいるような素振りさえあの寡黙な表層の奥に感じ取れてしまい、素敵だなあと思わずにはいられません。

純狐に関してはクラウンピース、ヘカーティアとの関係性もさることながら、
恨みの純化という、現世に生きている私達にはちょっと理解の及ばなさすぎるものに飲まれかけているという危うさ、
また「無条件に相手を殺すことができてしまう」にもかかわらず突撃してきた主人公たちをじわじわいたぶる残忍性、
そして純粋を極めた弾幕と、音楽の美しさ……どれを取っても「うわぁ」と息を吐かずにはいられない圧倒的な魅力がありますよね。
けれどもそんな「圧倒的な」純狐を「友人」と呼び、純化に飲まれかけている危うい彼女と確固たる絆を結ぼうとしているヘカーティアも、
あの変Tや飄々とした態度に似合わない純真さ、無垢な想いを持っているのではないかなと考えてしまいます。
というより、ある程度の純粋性がなければ、あるいは純狐よりも強い力がなければ、彼女の隣には立てないような気がしますし……。

それから刀剣乱舞のキャラクターに関してのご推察、お見事でございます。その通りです。そしてマツリさんも同じような好みなのですね、わーいナカーマ!
付喪神、という概念自体は知っていたのですが、より深く考えるようになったのはこのゲームがきっかけであったように思いますね。

道具に宿る神様……その本質はどこか、ポケットモンスターを彷彿とさせます。
無条件に顕現した主を慕う刀。無条件にトレーナーを慕うポケモン。けれどもその中には怪物めいた恐ろしい力が宿っている。
きっと彼等は、人の手に負えるような存在ではない。私達は、神というものに対する認識を間違えてはならない。
そうした「畏れ」を思い出させてくれるようなキャラクターに、私は魅力を感じています。
石切丸、青江、鶯丸は、それぞれ性格も性能も刀としての在り方もバラバラですが、それでもやはり「人間でない」というオーラを絶やしていません。
短刀や新しい時代の打刀は、人の傍に在りすぎた故か分かりませんが「人」の傾向が強いですね。
彼等にも彼等の魅力があり皆さん大好きなのですが、「刀剣乱舞」という世界観の中で最も映えるなあ、と思ってしまうのはやはり「神」を忘れていない刀たちです。

私が遊んだり観たりするジャンルには大きな偏りがあるのですが、こうして同じものをご存知である方とそれらについて語り合えたこと、とても嬉しく思っています。
こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。
機会があれば、また是非お会いしましょう。

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