F、カレーチャレンジ~5番道路

カレーを作ります!

ナユの初キャンプは3番道路で厳粛に執り行われました。嘘です。とても賑やかに楽しくカレー作りを楽しみました。
ワイルドエリアで沢山拾った「とくせんリンゴ」を材料として入れて、モモンの実を2つほど投入し、あとは火を起こして掻き混ぜて愛情を込める(?)だけ。
材料は1つ、木の実は10個まで自由に選択でき、火を起こすのはAボタンの連打、掻き混ぜるのはいつものスティックぐるぐる、愛情はAボタンでの一発勝負、といったところ。

カレーの出来にはランクがあるようで、EDを迎え、30回くらいカレーを作った私は「ドガース級」と「ダイオウドウ級」を1回ずつ経験し、
あとはほとんどが「ソーナンス級」「マホミル級」と呼ばれるところに収まっています。
マホミル級という、まあそこそこ美味しいんじゃないかな、という感じの評価であれば、ポケモン達のHPが全回復してくれます。
もっと美味しいレベルのカレーであれば、PPまで回復してくれたりと至れり尽くせりのようなのですが、まだその域には達しておりません。悲しいなあ。
え、「リザードン級」? あれは都市伝説でしょう? ……え、本当にあるんですか。

ちなみに「ドガース級」はAKAN案件、いわゆる不味いカレーということになるのですが、それでも主人公とポケモン達は完食します。
そしてHPが1/4だけ回復し、更に「少しだけ仲良くなれる」というおまけ付き。
とんでもなく不味いものを食べさせてしまえば、なつき度や親密度はむしろ下がりそうなものですが、
やはり「一緒のテーブルを囲んだ」という思い出がトレーナーへの信頼の構築には重要なのであって、出来の良し悪しはあまり関係ないのでしょうか。
……いやでも、バトルで物凄く頑張ってくれているジメレオン達に「ドガース級」のカレーをお見舞いするという非道なことは……うん、あまり、許されることではありませんね。

あと特筆しておきたいのがこの「材料」の中に、当たり前の顔をして「あらびきヴルスト(ソーセージ)」や「レトルトバーグ」といった肉類が入っていることです。
前作のサンムーンの設定資料集にて、マツリカさんのお弁当の中身に「スパム(お肉の缶詰)」が紹介されていたことから、肉というものが存在するというのは分かっていたのですが、
……ま、まさかこんなにも堂々と、何の肉か分からないものを材料として盛り込んでくるとは思ってもいませんでした。
ポケモン世界の人々はベジタリアンという訳ではないのですね。動いている命を屠殺し、肉として食べる文化がある、と。勉強になりました。

他にも「パスタ」「食パン」「ふといながねぎ」「しんせんクリーム」「モーモーチーズ」「マメかん」など、普通のものもあるのですが、
「ボブの缶詰」「かぼそいホネ」あたりはもう怪しさ満載で、使うのが躊躇われてしまいます。誰だよ、ボブって誰なんだよ!

ターフタウンはすり鉢状? 段々畑状? のような面白い地形の町です。
西側には事前情報でも公開されていた「地上絵」があり、ソニアさんがその地上絵について色々と説明してくださいます。

「君の考えを聞きたくて、わざわざ来てもらったんだけど」
(地上絵の方へ案内する)

「あの大きな地上絵……一体何だと思う?」

ブラックナイト? or ダイマックス?  → 今回は「ブラックナイト?」を選択
「すごい! よく分かったよね。黒い渦が描かれた部分はほとんど残っていないのに」

「大昔……黒い渦がガラル地方を多い、巨大なポケモンが暴れまわった。ブラックナイトと呼ばれた黒い渦って何なの? ダイマックスとはどんな関係?
それを調べるのがわたしか……。おまあさまの宿題、重いな」

(ナユへと向き直り、ニコッと笑う)
「貴重な意見に感謝! お礼にリーグカード、あげるね」

▼ナユはヤローのリーグカードを貰った!

その後「草タイプは燃やすといいよ(要約)」とバトルのアドバイスを貰い、地上絵の近くにあった顔出しパネルで遊びつつ、
町に点在する石碑の謎を解いて「たつじんの帯」を頂戴してからスタジアムへ突撃しました。
スタジアムの前でホップと鉢合わせ。ですがもう彼はバッジを手に入れた後のようです。応援の言葉を貰い、ナユも追いかけます。

……おっとその前に、ヤローさんのリーグカードを確認しておきましょう。

『農家の息子。幼い頃からポケモン達と共に仕事をすることで、筋力、体力だけでなく、ポケモントレーナーとしての才能が磨かれた。
優しい性格のためか、強くない相手には本気を出し切れないため、ジムチャレンジで最初のジムを任されている。
愛用のゴム長靴は、踏ん張りが効いていいらしい』

つまりホップくんがウールーと共に、牧場のお仕事を極めた姿の亜種がヤローさん……という認識で間違いありませんね(?)
特に他のジムリーダーとの関係が記載されている訳ではないので、ストーリーの本筋に絡んでくる人物という訳ではなさそうです。

あと、このタイミングで、見るのを忘れていたダンデさんのリーグカードも。

『僅か10歳のとき、ジムチャレンジ初参加にしてチャンピオンカップ優勝の快挙を成し遂げた。以来、相棒のリザードンと、公式戦含めて無敗記録を更新中。
無敵のチャンピオンと呼ばれ、ポケモントレーナーとしての憧れの存在となっている。ただし、道を覚えるのは苦手。
さあ、きみもレッツ・チャンピオンタイム!』

うわ……うわぁ。10歳。10歳か……。

つまりダンデさんが10歳の頃こそ、彼が「主人公」であった時代、ということなんですよね。
ジムチャレンジ初参加にしてチャンピオンカップ優勝の快挙、のところなど、歴代の主人公の目覚ましい、いっそ怪物めいた快挙を想起させられてぞくぞくします。
原点にして頂点のレッドさんとは性格も立ち振る舞いもまるで異なるダンデさんですが、
彼の在り方もまた、歴代主人公達が数年後に迎える可能性の一つ……であるのかもしれません。

そして、そんな「主人公」であったダンデさんを、今作の主人公であるナユが打ち負かして新しいチャンピオンになる(予定)……というストーリー。
震えないはずがありません。今作は真っすぐ過ぎる程にキラキラとした王道の冒険を、最後まで、本当に最後まで、楽しませていただきました。ありがとうございます。

いやカロスとかアローラみたいなのも大好きですよというかガラルもあれくらいの重たい感じを予想していたのでその点に関しては正直拍子抜けたというかなんというか(略)

さ、さあ行きますよ、ジムチャレンジです!
ジムリーダーのいるスタジアムへ入るには、ジムミッションなるものをクリアしなければならず、此処が従来で言うところの「ジムトレーナー戦」ということになるようです。
ただ、ゲーム性・パズル性も兼ね備えておりまして、こちらのターフスタジアムでは、20匹のウールーを特定の位置まで追い詰めるという、非常に可愛らしいものでした。
主人公が走るとウールーが逃げるようにコロコロと転がっていく。こんなん可愛くない訳がない。うん、かわいいよね。……かわいいよね!

草タイプのジムだけあって、ウールーを追い詰める途中の牧場エリアの両脇には様々な種類の花が植えられています。
尖った塔みたいな形の花はおそらくルピナスですね。あと、椿っぽいものや、相変わらずの白躑躅もご健在でした。
背の低い、5枚の花弁を持ったピンク色の子はニチニチソウかもしれません。Switchになってからは花の描写がとても美しくて本当に……綺麗ですね……。

ワンパチの妨害を受けながら(牧羊犬として活躍するワンパチもいるようです)、ジムトレーナーともバトルしながら、
なんとかウールー達を導くことができ、スタジアムへの扉が開かれました。
奥には開会式で入ったエンジンスタジアムにそっくりのフィールドがあり、ヤローさんが穏やかな笑顔で挨拶してくださいます。

さて、ジム戦だ! 此処でなら私のジメレオンをダイマックスできるぞ!

ということで、先発のヒメンカを倒したところで、ヤローさんはラスト1匹、ワタシラガを繰り出してきました。
わぁ可愛い。このわたげちゃんが大きくなるところが見られるんですか。楽しみ!

「ウオオ! ぼく達は粘る! 農業は粘り腰なんじゃ」(ラスト1匹)
「さあ、ダイマックスだ! 根こそぎ刈り取ってやる!」(ダイマックス開始前)

ところでわたげちゃんが出てきた瞬間の、観客のコール? のようなものがいい雰囲気を出しております。
ラスト1匹になるとこの観客の応援コール? ダイマックスコール? のようなものが発生するようなのですが……。
ああもう! こんなの歌っていただいたらダイマックスせざるを得ないじゃないですか! ありがとうございます!
ということで、大きくなったわたげちゃん VS ジメレオン、ファイッ!

ダイマックスすると、通常の技が全て「ダイマックス技」というものになります。
威力は元の技に応じてある程度の幅があるようですが、どれも高威力になっていることには変わりありません。
また、ダイマックス技は相手の「まもる」「キングシールド」「ブロッキング」このあたりを強引に破って、少しですがダメージを与えることができます。
対戦環境には潜っていないため、ダイマックスの特徴を全てつかめている訳ではないのだと思うのですが……現時点で分かることはこれくらい、かな?

ということで、わたげちゃんの「ダイソウゲン」を喰らい、ギリギリの状態ではありましたが、ジメレオンはやってくれました。
草タイプ相手によく頑張った! 偉い! ありがとう!
(このあたりからジメレオンおよびその進化系が「ごり押しのプロ」の異名を欲しいままにしていきます。火力がね……かなりあるんですこの子……)

ヤローさんに祝福の言葉とバッジを頂き、技マシンもスタッフさんより頂戴しました。
今回のバッジは、一つのプレート? のようなものへパズルのようにくっ付けていく方式のようです。
8つのジムを全て制覇し8つのバッジを受け取ると、この空欄ばかりの円が完全な形になる……今から楽しみですね。

さあ、もうターフタウンでするべきことはないでしょう。
お花屋さんでしばらく癒されてから、5番道路を突っ切って次の町、バウタウン……の前に。

おおっと、いますね。活きのいいネギがいますねぇ!

ということで5番道路ではカモネギさん(ガラルのすがた)がいらっしゃいますので早速ゲットしましょう。
女の子ということなので、かっこいい女性を彷彿とさせる感じのお名前にしたい。
……ということで、今回は哲学用語「タブララサ」から引っ張ってきて「タブラ」姐さんと命名しました。
この「タブララサ」は「白紙」の意味を持っており、要するに「生まれた頃は何も知らないまっさらの状態である」という「経験論」に関係する言葉です。
カモネギさんがこのような哲学的なことをお考えになるのかは全く分からないのですが、
でも進化したら貴方、真っ白になるものね! ネギガナイトとかいうちょうかっこいい白騎士になるのだものね! だから「白紙」の名前を持ってきても何ら問題ないよね!
……などという無茶苦茶な理論によりタブラ姐さん、レギュラー入りです。

と、この5番道路ではもう1匹レギュラー入りします。
ポケモンの預かり屋さんがあるのですが、そこのスタッフさんに「エレズン」を育ててほしいと言われ、引き取ることになります。
頭のツノが、今はもう放送されていない番組のあれ「もやっとボール」を彷彿とさせたので、「もやっと」と命名したのですが、
この子、後々レギュラー入りが確定するので名前が変わります。そのあたりのお話はまた後程、ということで。
タイプだけ紹介しておきましょう。電気・毒タイプという、今までにない型です。
わあ、いいじゃん! とか暢気に新鮮なタイプを喜んでいたのですが……なんと地面技4倍です。どろかけが致命傷になりかねません。あっぶないなあ。

2019.11.24

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