E、ローズさんとの会話~4番道路

やばいやばいやばい

黒幕が来た。

……いや、言いがかりも甚だしいという感じではあるのですが、
私は7月にローズさんがオリーヴさんという美人秘書を引き連れて公式HPに現れたあの瞬間から
「うわぁはじめまして、貴方が今作の悪ボスですか」という認識をずっと貫いてきたため、
今更そんなニコニコした人の良さそうな表情をしてくださったところで疑いは晴れないんですよローズさん!
(現段階ないし発売前にローズさんを悪ボスだと断定できる証拠はただの一つもなく、全ては私の妄言であり妄想に過ぎません)

だってローズさんですよ、ローズさん。
「巨大企業の社長」で、「ガラルポケモンリーグの委員長」で「ガラル地方のポケモンリーグを世界的に有名にした実績」があって、「才能を見出す目も持っている」んですよ?
そんないいところばかりの人が! ORASで言うところのダイゴさんのお父様、ツワブキムクゲさん(デボンコーポレーションの社長)みたいなポジションというだけの人が!
こんなにPVに出しゃばってくるはずがないし、こんなに凝ったキャラデザインが施されるはずがないし、こんな綺麗な色の目をしているはずがないんですよ!(?)

それに、カロス(フランスがモデル)とガラル(イギリスがモデル)とかいう関連していないはずがない地方において、
悪ボスがフラダリ(百合)とローズ(薔薇)であるのは極々自然なことというか、むしろお花の名前で揃えてこない方がおかしいじゃないですか。
百合が悪の色をしているのだから、薔薇だって悪く在るべきでしょう。そうではありませんかローズさん。

とかいう感じの妄想を心の中で再確認していたのですが、ダンデさんの隣でニコニコしているローズさんは待ってくれません。
ナユやホップと向き合う形で、彼は丁寧でかつ勢いのある自己紹介をしてくださいました。

「やあ! 君たちがチャンピオンに推薦されたトレーナーですね! ようこそ、はじめまして。わたくし、ローズと申します」

(右手を顎に添えてヒゲを触る仕草をしながら)
「ちょっと待って! 既にダイマックスバンドをお持ちなんだ! いいねえ! あなたたちはねがいぼしに導かれたのですね。
ちなみにダイマックスバンドを開発したのはわたくしの素晴らしい会社なのですよ!」

(手を下ろしてニコっと微笑む)
「今年のジムチャレンジは特に楽しくなりそうですね! いい! 素晴らしい! ガラル地方が盛り上がりますねえ。
ジムチャレンジはダイマックスを披露するのにも良いチャンス!
申し訳ないのですがわたくし、急ぎの用事がありますのでね。みなさん、ごきげんよう!」

怒涛の勢いで喋り倒していったローズさんを見送りつつ、ダンデさんがホップとナユを激励してくれます。
「勝ち進むならポケモンだけでなく、トレーナーである自分を鍛えろ」
というアドバイスは、アクロマさんが22番道路で(圧倒的存在感を放つテラキオンの前で)発した
「ポケモンに守ってもらうだけがトレーナーではありません。トレーナー自身が強いからこそ、ポケモンのことを想うからこそ! ポケモンも力を発揮できる!」
という、あの素晴らしい台詞を彷彿とさせて胸が熱くなりました。
強者は皆さん、似たようなストイックさをお持ちなのだな……。

さて、スタジアムを出ると、開会式を観ていたのであろう人々が次々に言葉を投げてきてくださいます。
「頑張って!」「応援してまーす」「ファイトだ!」「ジムチャレンジャー! 試合、楽しみなよ」「きゃー、かっこいい!」等々……。
こ、これは……引っ込み思案な子供には到底耐えられるものではないだろうな。というか引っ込み思案な子供はそもそもジムチャレンジをしようとも思わないのか。
でもそうしたら、引っ込み思案な子供がポケモントレーナーとして大成したい場合、もう他の地方に赴くしか手がないということに、ならないだろうか……。

などと考えながら、最初のジムがあるターフタウンを目指してエンジンシティを出ようとすると、ホップに3回目の勝負を挑まれました。
手持ちはウールー、ココガラ、ヒバニーと変化なし、レベルが少し上がっていますがまだ問題ないレベルです。
勝利するとホップの「リーグカード」を貰えます。

この! このリーグカード、たいへん面白い。
各トレーナーにつき1枚、ED後に貰える「レアリーグカード」というものも含めると2枚、人物の顔写真がプリントされたカードを手元に置けるのですが、
問題は顔写真の方ではなく、その裏面に印刷された文章の方にあります。
この裏面でしか確認できないエピソードや情報などがかなりあるため、手に入れたらすぐに確認したくなってしまうのです。

ただ、今回のホップの通常リーグカードについては特に目立つことは書いてありませんでした。
一つ挙げるなら「ウールーとは家の仕事をこなすパートナー」というところでしょうか。
御三家であるヒバニーを貰う前から既にレベル3のウールーを連れていたホップですが、
トレーナーとして戦わせるためではなく、仕事の手伝いを共にしているのみということだったのですね。
しかしガラルの牧場いいなあ、こんな可愛いもふもふと一緒にお仕事できるんですか、羨ましいです。いやほんとかわいいね。……かわいいね!

そうそう、このタイミングでメッソンが無事進化しました。ジメレオンと仰るそうです。
この名前には正直笑いましたが、図鑑説明に「頭脳戦を繰り広げる」とあったため、おそらく将来的には特攻アタッカーとなってくれるのではないかと予想していました。
前髪が生えて普段は片目が隠れており、キャンプなどで交流しているとチラッと覗かせてくれるような、そんな感じの子になりました。
長く伸びた手足ですが、先が鮮やかな黄緑色になっています。私はこのデザイン、とても好きですよ。
最終的にどんな風になるのか全く予想が付かないという点で、非常に期待が高まります!

3番道路では狙っていた草タイプのポケモン、ヒメンカと出会いました。
フッサールさんの提唱した「現象学」において「考える」とか「ピンと来る」とかいう現象のことを「ノエシス」と表すようです。
ぱっと見た感じの印象ですが、なんだかこの子、レベルが上がるとフェアリー技とかエスパー技とかを覚えそうだったので、この名前に致しました。
哲学用語なので、勿論レギュラーメンバーです。

しかしこのヒメンカ、ものすっごい遅い!
レベル14の段階で素早さ「9」はちょっと笑えませんよ、序盤での鈍足さんは活躍の場がなかなか取れなくて困ってしまいます。
同じお花のポケモンであるフラベベはもう少し機敏だったので、あれくらいを想像していたのですが、うーん予想外でした!
ですが防御面が割としっかりしているため、後攻で動いても大きな痛手となることはなさそうです。

その他、いろんなポケモンと出会い、片っ端から捕獲を繰り返しつつ、ガラル鉱山へと入ります。
こ、ここあれじゃん! ビートと戦えるところじゃん! 見たよ、PVでビートがなんか偉そうなことをこの背景で喋っているシーンを見たよ!
などと興奮しながら進んでいきます。

今作のコウモリ要因がズバットではなくコロモリになっていることに多大なるショックを受けながら(クロバット大好き人間なもので……)、
キラキラと輝く鉱石のトンネルを駆け抜けた先に、はい、はい、いらっしゃいました!

以下、プレイメモに書いていたものをそのまま引っ張ってきています。()内が非常に煩いことになっております、申し訳ありません。

「ここに来るのですか? アドバイスをしてあげますけど、やめておいたほうがいいよ。ねがいぼしを持つトレーナーは、ぼくが痛め付けるからね!」

(1回フィールド視点に切り替わって、セーブする猶予を与えてくださる。ガラルの人間は紳士だなあ、あったかいなあ)

「……あなた、チャンピオンに推薦されたジムチャレンジャーでしたよね。くだらないですよ。(クダラナイ! 貴様クダラナイと言ったか!?)
いいかい? チャンピオンよりもリーグ委員長が偉いですよね。つまり委員長に選ばれたぼくの方が凄いのですよ。
では、かわいそうなあなたにぼくの強さを教えてあげますね」

(ビート戦、ボールの投げ方はサイドスロー、外向き、そしてサウスポー!)

一番手:ユニラン
(倒したタイミングで「あなたのポケモンにも、見せ場くらいあげないとね」)
二番手:ゴチム(さてはお前、エスパー使いだな?)
三番手:ミブリム(New!)
(繰り出す直前のタイミングで「おやおや、ぼくとしたことが……まあ、さっさと終わらせてあげますよ」)

勝利後、ぎゅっと両のこぶしを握り締めるポーズを取った後に、右手の爪を噛みつつそっぽを向く
「なるほど……いいんじゃないですか。こちらも本気ではありませんし」
1920円巻き上げる

「……へえ、驚いた。少しはやるようですね。ですが、あなたの戦い方はちゃんと記憶しておきますから、本戦ではぼくが勝ちますよ。
それでは失礼しますよ。此処で集められるねがいぼしは全て手に入れましたからね」

以上です。動くビート素晴らしいですね。
彼の美しい紫色の瞳を何と表現したものかと随分悩んだのですが、「菫の花を握り潰したような紫」とかにしておこうと考えています。
単純に紫の花の美しさになぞらえるには、この頃のビートの瞳はなんだか重たいというか、沈んでいるのですよね。色が濃すぎて、潰されてしまいそうなのです。

この後は4番道路を抜けて、最初のジムチャレンジのスタジアムがある場所、ターフタウンに着くのですが、
3~4番道路およびガラル鉱山で捕まえた新規ポケモン達の紹介だけしておこうと思います。
また、新規ポケモンが進化した場合や、進化系にバトル内で出くわした場合もこちらで紹介いたします。

・タンドン「かりんと」(ここ数年食べていませんが、黒糖のあのちょっとだけ渋い感じは大好きです)
・マホミル「わさんぼん」(若干の黄色が入った色が四国の砂糖菓子を彷彿とさせました。でもこの子きっとホイップクリームになるんですよねそうですよね)
・ニャース「さび」(うわっこのニャースきもい! と叫びつつゲットしました。ガラル地方のニャースは小判が真っ黒にさびていてあまりにも不憫です)

・ココガラ → アオガラス(この段階で最終進化を察したため、「私はあのちょうかっこいいアーマーガアになんて名前を」と後悔しました、ごめんよ……すみびやき)
・ヒメンカ → ワタシラガ(わたげちゃんかわいいね。……かわいいね!)
・ワンパチ → パルスワン(ホットドッグの面影がまるでなくなってしまいました。凛々しいが過ぎる)
・サッチムシ → レドームシ(まさかテントウ虫になるなんて思いもしませんでした。レディアンのご親族ですかな?)
・タンドン → トロッゴン(かりんとうのつもりで命名したのですが、進化すると「焦げたモンブラン」っぽい見た目になってしまいました)

……ガラルニャースは第一印象こそ最悪だったものの、よく見るとあの目や歯には愛嬌がたっぷり詰め込まれていて、可愛らしいですよね。
上品なアローラニャースよりも親近感が沸いてしまい、こちらの方を好きになってしまいました。それにしてもニャース、優遇されているなあ。

あと、サッチムシを「さんぼんまつ」と名付けていたにもかかわらず、進化してレドームシになると松が1本減っていたのですよ。
慌てて名前を「にほんまつ」に変更しました。今作はポケモンセンターで姓名判断ができるからとても便利ですね。

2019.11.24

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