D、ワイルドエリア~ジムチャレンジ開会式

さあ、ワイルドエリアを散策だ!

こちらのワイルドエリアは「旧作ポケモン」と主に出会える場所のようです。
トランセル、ヤンチャム、バニプッチ、ミツハニー、ロゼリア、バルキー、ソーナンス、ヌイコグマ、ロコン、等々……懐かしい姿を沢山見つけることができました。
見つけたポケモンは新旧に拘らずできるだけ全て捕まえるようにはしているので、バッジ0個の状態にして「捕まえたポケモン」の数が大変なことになっていましたね。

また、あちこちに赤い光を放つよく分からない石の穴のようなところがあり、そこではダイマックスを楽しむことができました。
ちなみに私の初・ダイマックスはホーホーです。インターネットには接続せず、サポートトレーナーと呼ばれるNPCの皆さんに手伝っていただき、4人で撃破しました。

4人で力を合わせて倒したポケモンなのに、私が代表してゲットしてしまってええんやろか……と、少々後ろめたい気持ちになりましたが、
「ありがとう、じゃあ遠慮なく!」と叫びつつボールを投げると、何の苦労もなく収まってくれました。
もしかして確定でゲットできるのだろうか、とも思ったのですが、ED後などでの強力なダイマックスポケモンとのバトルでは逃げられてしまうこともあるため、
確定ではないけれども捕獲率は高めに設定されている……というような認識でいいのかなと思っています。

それからダイマックスの巣穴よりは数が少ないけれど、こちらもワイルドエリアに点在している木の実を取れる木。
1回揺らすごとに1個から3個くらいの木の実が落ちてきます。
何度か揺らすことができますが、確率でポケモンが降ってきて、しかも勝利したりゲットしたりしても木の実のいくつかを取られてしまうため、
適当なところでストップをかけて、確実に木の実を手に入れる方が効率が良さそうですね。

たっぷりしっかりワイルドエリアを堪能してから、エンジンシティへ突撃します。

めっちゃ都会! これは忙しくなりそうだ。主に散策が忙しくなりそうだ!
などと思っていたのですがソニアさんに呼び止められ、ジムチャレンジの名刺代わりとなる「リーグカード」についての説明をポケモンセンター内で受けます。
ロトムの入り込んでいると思しきPCでリーグカードの作成ができます。
ポーズや表情を変えられたり背景を設定できたりと、センスが問われそうな遊びですね。
つまりはほとほと私に向いていない!
……ということで適当に腕組をしたドヤ顔のリーグカードを2分で作成し、満足してポケモンセンターを出ました。

美容院があることを確認して、ブティックを覗いて、町の人の話を聞いて……と簡単に散策し、
町の中央にある、いかにも怪しげなリフト? のようなものに近付くと、リザードンの掛け声と共にダンデさんが現れました。

「リザードン! オマエがいてくれないとオレはスタジアムにも行けない。だってオレはこんなにでかい昇降機を見失うんだからな」

……この昇降機を? 見失う?
もうそれは方向音痴とかそういう話ではなくて認知機能とか視力とかそういう大事なところを疑わなければならないレベルではないかと恐れおののきましたが、
彼にとっては「一人でスタジアムに行けない」というのは日常茶飯事らしく、特に慌てた様子も見せずにナユへと歩み寄り、しんぴのしずくを渡してくれます。
これはおそらく、ナユが選んだのがメッソンだったからで、ヒバニーであればもくたん、サルノリであればきせきのタネあたりになっていたのかなあ、と勝手に推測しています。

ダンデさんに促されて昇降機に乗ったのですが、この昇降機、スピードが凄まじくないですかね……ぐわんって、首とか痛めるレベルの速さで超回転してしまっていませんかね。
正直、並のジェットコースターより怖いと思います。この昇降機、シートベルトみたいなものが必要なんじゃないだろうか。

エンジンスタジアムの東側にボールのコスプレをしたよく分からない不審者がいらっしゃいまして(ボールガイさんと仰るそうです)
モンスターボールをモンスターボールから受け取るという奇妙な体験をしてから、スタジアムの前で待ってくれているホップに話しかけます。

「ビシッと行くぞ! ナユ、世界がオレ達を知るんだ!」

と、ちょうかっこいい台詞を叫びつつスタジアムに突っ込んでいきました。
おいおい待ってくれってホップ! 私も行くぜ! 世界が私達を知……あっ……。

いる。いる!
本作の大本命が! 白いもふもふが! いる!

まだ名前は「???」と表示されますが、私は知っているぞ貴様の名を。
公式HPでも素晴らしいどやぁな表情を披露してくださった、菫を潰したような色の目をした少年、ビートではないか!
そしてああっ、マリィもいるじゃないですか! モルペコも一緒だ! かわいいね。……かわいいね!

ビート「ぼくは委員長に推薦状を貰った……いわばエリートオブエリート。ぼくにムダな時間を使わすなんて、罪深いですよ」
マリィ「キョロキョロしちゃって。あんた田舎から来たんでしょ、だってあたしもそうだし」

うーん、此処の台詞だけ抜き取ると、この段階ではむしろマリィの方が「うっわ感じ悪い」という風にも思われてしまうので面白いですね。

開会式は翌日のようなので、ジムチャレンジの手続きを済ませてから(此処で受付の人から「チャンピオンからの推薦状は初めて」という発言を聞くことができる)、
スタジアムの西にあるホテル「スボミーイン」で宿泊するようにとスタッフより案内されます。
中にいたソニアさんは本日、まどろみの森にいたポケモンのことを調べていたとのことで、詳しく聞かせて、とこちらからお願いすると詳しく説明してくれます。
(手短に、を選んでも同じ説明になるのかどうかは未検証です)

「ガラル地方を救ったと伝えられる英雄だよ」
(剣と盾を構えた金の像を見上げながら)
「大昔……ガラル地方の空に黒い渦……人呼んで ブラックナイト が現れ、あちこちで巨大なポケモンが暴れまわったが、剣と盾を持った一人の若者によって鎮められた……。
その伝説の若者、すなわち英雄をモチーフにした像よ。
もっとも英雄がどんな剣や盾を持っていたのか分かっていないし、そもそも黒い渦とは何だったのかも謎なんだ……。
ガラルの空を覆ったことからブラックナイトとも呼ばれるけど……」

正直、この「剣と盾を持った一人の若者」が、初見ではガンピさんにしか見えず、
「ガンピさん! ガンピさんじゃないですか! 相棒のギルガルドはどうしたんですか!? いつカロスからこちらへお越しに?」
などと話しかけてしまいそうになったのですが、よく見るとデザインなどかなり違っていましたね、いやお恥ずかしい。

あと、この像についての会話が終わった後にソニアさんへ話しかけると、

「ホップのことよろしくね。ダンデもさ、父親代わりとしてあいつのこと、心配してるんだ」

と話してくださいます。
そういえばホップの家には、ホップのお母さん、おじいさん、おばあさんはいたのですが、父の姿は見えませんでしたね。
これを主人公のように「出稼ぎに行っているため滅多に家に戻らない父親」と捉えるか、もしくは「若くして亡くなった父親」と捉えるか……迷うところです。
けれどもどちらにせよ、ダンデさんが「チャンピオン」「兄」の他に「父」の役目を背負おうとしているという事実は変わりません。
ダンデさん、ちょっと色々と頑張りすぎですよ……。

その後、ホテルのチェックインを地味に邪魔していた組織「エール団」の下っ端と戦い勝利したところにマリィが現れ、
「迷惑かけたらあかんで(要約するとこんな感じでした)」と下っ端を叱りつつ、こちらへ謝罪します。

「ゴメン! エール団は私の応援団なんだけど、皆、浮かれてるみたい……」
「あたしの応援に夢中で、他のジムチャレンジャーには刺々しい態度になってるの。不愉快な思いさせたらゴメンね」

などの言葉に、ホップが「早速ファンがいるなんてすごい!(要約)」と返すのですが、
それを聞いたときにマリィが少し、ほんの少しだけニコっと嬉しそうにしてくれたのが印象的でした。

さて、ホテルでのチェックインを済ませて宿泊し、翌日。
ロビーでボール投げのフォームをチェックしているホップに朝の挨拶をしてから、スタジアムに向かいます。
スタッフの案内でスタジアムへ直行し、受付を済ませて、ユニフォームに着替えます。

「109番の背番号と相まって、とても凛々しく見えますね!」

この数字、ジムチャレンジの受付をする際に決めることができます。
公式HPで「ユニフォームにプリントする3桁の番号を自身で決めることになる」との情報があったため、事前に考えておきました。

ちなみにこの109というのは、3桁の数字の中で最小のスーパー素数です。
素数は「その数と1以外の約数を持たない数」のことなのですが、スーパー素数というのは「素数番目の素数」のことを指します。
素数が「数の元素」と呼ばれ、美しい数とされていますが、ならば「素数番目の素数」はもっと美しいに違いない!
……などという安直な考えで私はスーパー素数をこの上なく愛しております。109は29番目の素数です。美しいね。……美しいね!
余談ですが2桁のスーパー素数の中で大好きなのは67、こちらは19番目の素数です。ね、綺麗でしょう?
4桁でのお気に入りは1031であり、こちらは4桁最小のスーパー素数でなんと173番目の(強制シャットダウン)

さて、ジムチャレンジの開会式ですが、またしてもローズ委員長の登場です。今度は傍らにオリーヴさんが控えていますね。
……うん、やっぱりこの二人が並ぶと空気が……雰囲気が……すごい……すごい……(語彙力を殺がれる美しさ)

ローズ委員長とオリーヴさんですが、かの有名な「宝石の国」の原作者様がデザインを担当されたとのことです。
残念ながら私、宝石の国については今回の旅の仲間の自宅でちょこっとだけ読ませてもらったくらいで、
あとはアニメのOPとかPVとかでその美しさを堪能するのみという、有り体な言い方をすれば「にわかもいいところ」なのですけれども、
それでも、あの絵の美しさは鮮烈にこの目に焼き付いているところではありましたので、ポケモンの世界にあの方のお筆が入っておられることを思うと感慨深いものがあります。
特にオリーヴさんの目つきがまさに「ザ・宝石の国」といった感じで……本当に美しい……。

と、そんな独特の不思議な美しさを持つ二人による(いや、オリーヴさんは傍らに立っていただけですが)ジムチャレンジの説明が終わったところで、
ガラル地方のジムリーダーが同時にスタジアムへと入場して……っええ!?

知らない人がいっぱいいる!

「ファイティングファーマー! 草タイプ使いのヤロー!」
「レイジングウェイブ! 水ポケモンの使い手、ルリナ!」
(New!)「いつまでも燃える男! 炎のベテランファイター、カブ!」
「ガラル空手の申し子、格闘エキスパート、サイトウ!」
(New!)「ファンタスティックシアター、フェアリー使いのポプラ」
(New!)「ハードロッククラッシャー! 岩タイプマスター、マクワ!」
「ドラゴンストーム! トップジムリーダー、キバナ」

「一人、来ておりませんが……ガラル地方が誇る、ジムリーダー達です!」

ヤローさん、ルリナさん、サイトウさんは事前公開で確認済み、キバナさんはオープニングでダンデさんと戦っていた方ですね。
しかしニューフェイスが3名もいらっしゃる、こいつは忙しくなってきやがった!
一人足りないのが非常に気になるところではありますが、とりあえず現段階ではカブさんにいつものときめきを覚えております。なんて渋いジムリーダーなんだ……!

その後、ジムチャレンジャーの入場の合図があり、ナユがゆっくりとスタジアムに足を踏み入れます。
これは……ものすごい大会だなあ。
ポケモンバトルがこのような形で、一番の「エンターテイメント」と化しているという文化はこれまでの地方にはなかったため、色々と驚かされてしまいます。
この熱狂ぶりが「ちょっとあぶない宗教じみていて怖い」と思ってしまうのは、私が大きなライブ鑑賞とか野球の試合観戦とかを経験していないから、なのでしょうか。
この、観客が一体となりすぎている感じ、ちょっと怖いなあと思ってしまうのですよね。

それに、これだけ大勢の観客さんに見られながらジム戦をするってことは、こう……弱点を突かれたり倒されたり薬を使ったりするところもその、うん、しっかり見られる訳ですよね。
それで翌日になると「昨日の試合観た?」「観たよ、あの勝ち方はなかったよね、げんきのかけらを3個も使うなんてさ」とか、言われるんですよね。こ、怖……。
い、いや大丈夫、きっとこの主人公はそんな視線などものともせず、むしろエネルギーに変えて立ち向かえるような、そうした強靭なメンタルの持ち主なんだよ、きっとそうだよ。
そうだよ!

2019.11.23

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