こんにちは、優風光さん! お久しぶりです。遊びに来てくださりありがとうございます。
またこうしてお話ができること、とても嬉しく思います。
XYに触れて、【元気かなあ】とシェリーを思い出してくださったのですね。
優風光さんの記憶の中の、ふっと思い出すことの叶う位置に彼女を置いてくださっていたと知り、誇らしい気持ちがいたします。
私の中では、2013年のカロスは未だに不死であり、シェリーも何度も死んでは何度も蘇りを続けている状態です。
そうした命の忙しなさという意味では、彼女はこのサイトにおける他の誰よりも「元気」であるのかもしれませんね。
最近の24にはポケモンのジャンルの他に、ダンガンロンパというゲームの話なども書かせていただいているので、
「イズル」「黒ワカメ」「白ワカメ」などの単語が出てきましたらそれはポケモンの話ではないこと、ご承知いただければと思います。
あと、24は私が本当に好き勝手に喚いているだけの場所ですので、あの内容を組んで何かコメントしなければならない、などということは全くないのですよ。
お好きなときにお越しいただき、お好きなものだけ楽しんでいただければ幸いですし、
これからも優風光さんにとって雨袱紗がそのような場所で在り続けることができたなら、光栄に思います。
【小説において作者本人の考えをどこまで溶かすか、どれだけ薄めるか】という課題については、私も最近、調整の重要性について切に感じているところでした。
優風光さんが読み返してくださっていた「マーキュリーロード」や「木犀」はまだ、そのバランスが取れている部類の連載であったように記憶していますが、
なにぶん、大量の連載を書いてきた身ですので、やはりその中には私の思想、私の信条を濃く混ぜすぎてしまって読み辛いだけの代物になってしまったものも、ありました。
(現在修正作業を行っているhpパロ「冷たい羽」がまさにそうであったりします)
【葉月さんの綴る人というものは良くも悪くも、私たちから知らず剥離した人間らしさを感じられます】というお言葉については少し衝撃を受けました。
ただ、こちらは優風光さんのお考えが私の期待する彼等の捉え方と異なっている、ということではなく、むしろその通りなのですけれども、
この「その通りである言葉」に「えっ」と思ってしまった私自身の反応に驚かされてしまった、と記す方が適切であるかもしれません。
成人して、曲がりなりにも社会人として細々と働いているような身でありながら、私は未だにその【歪みという名の熱】の真っ只中にいます。
そのため、私にとっては私の書く人物の生き様というのは、私の思う人間らしさからは一ミリも剥離していない……というような認識でいたのです。
冷静に考えれば、そんなはずはないのですけれどもね。あのような子供たちが、あのような大人たちが、このままならない世界に在るはずがないのですけれどね。
ポケモンの世界に生きる彼等の、雨袱紗で足掻きもがき苦しんでいる彼等の、そうした彼等をある種の「懐かしさ」を持ってお読みくださる優風光さんのことを、
私は今、私個人としてとても羨ましく思っています。
優風光さんは、正しく大人になることができたのですね。本当に素晴らしいと思います。本当に、羨ましいと思ってしまいます。
……いや、ごめんなさい。もしかしたら、違うのかもしれません。
各連載における語り手の心理を私自身のものとして文字に落とし込むという手法(?)を取っているがために、
そしてその語り手こそが【歪みという名の熱】の真っ只中にいる子供達であるが故に、私が「大人に戻る」ことを忘れているだけなのかもしれません。
……とまあ、このような混乱めいたザマをありのままに書かせていただいたのですが、
【空想の人々の生き方を熱を持って貫く姿勢】には、このように精神面における不安定性が訪れがちです。
大学生の頃は、その「彼等のことを書いていれば、いつまでも子供の夢を持っていられる」という自身の「共鳴癖」を愛していた節さえあったのですが、
大人になり、年を重ねれば重ねるほどに、もしかしたらこの悪癖は書き手の精神に歪みを生じさせるものなのではないかなと、思うことがたまにあります。
そうした「私はこの書き方を貫き続けていいのだろうか」というようなほんの少しの迷いを抱えながら、今は書いている状況であったりします。
以上の点から、私自身はこの書き方を誇りに思っていますし自らの精神に悪影響が及び過ぎない程度にこの在り方を続けたいと現時点では考えていますが、
そうした手法で書かれた彼等の生き様を見て【かなわない】と思ってくださる優風光さんが【物書きとしては大分欠陥である】のかと考えると
「それは違うぞ!!」
と、強調して書かせていただきたいのです。
そして、私が書かせていただいている人物の【行き着く先】は、無限にあるであろう可能性の中のほんの一部に過ぎません。
予め綿密な筋立てや心理変遷を決めて書き始めるというのも面白いですが、
骨組みさえ作らずに人物を二人くらい放り込んで適当にお話をしてもらうというような始め方でも、たまに書いている本人が予想もしなかった方向に向かっていくことがあり、
それはその人物が「人間」である以上、また書いている私達が「人間」である以上、当然の展開であるのかもしれないのですが、
そうした「人間らしさ」の流れに身を任せてキーを叩くというのも存外楽しいものです。
実際、このサイトにもそのようにして作られた短編が幾つか存在しています。
お互い、楽しく書きましょう。
活字の中の人物が人間らしく在ることも大事ですが、何より書いている私達が「人間」を忘れてしまうことはあまりにも寂しいように思います。
優風光さんが、雨袱紗の「お客様」としてだけでなく、こうした「人間らしさの活字化」を同じ課題とする「物書き仲間」として此処を訪れてくださってくださるなら、
……私はとても、とても嬉しく思います。
内容が支離滅裂なことになってしまっているかもしれませんが、此処に書かせていただいたことは全て、現時点での私の嘘偽りない考えです。
長文になってしまいましたが、お読みくださりありがとうございました。優風光さんとこうした話題について議論できて、本当に楽しかった!
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さて、いよいよSWSH(ソードシールド)の発売日が明日に迫っておりますね。
マタドガスの毒・フェアリーという在り得なさそうなタイプ構成とあのビジュアルは素敵ですよね。
ジグザグマがお菓子の「オレオ」みたいな配色になっている様子にもかなり和ませていただいたので、今のところは甲乙つけがたいですね。
リージョンフォームではありませんが、私は既存のポケモンの変化では今のところ、ダイマックスしたにょろ長ニャースが好みであったりします。
ガラル地方の冒険、思いっきり楽しみましょうね!
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では、ありがとうございました。
またきっとお会いしましょう。いつでもお待ちしております。