6/19、雪村さん

こんにちは、雪村さん。ご連絡ありがとうございます。
折角、遊びに来てくださっていたのに、お返事が遅くなってしまいたいへん申し訳ありませんでした。
メールを下さってすぐに文面は確認していたのですが、サイトをPCで開いて更新していくだけのパワーがなく、かなりの時間が空いてしまいました。
決して、雪村さんのお言葉でどうこうなったとかそういうことではありませんので、その点はご心配なさらないでくださいね。

「赤」の件に関して謝ってくださったので、まずはその話から。
相手方に知られてしまうタイミングこそ違いますが、私の苦痛も雪村さんの苦痛も、どちらが重くどちらが辛いといった比較をする必要のない、大事なものであると考えています。
加えて、そう簡単に変わることのない認識であり、また(おそらくですが)少数派の認識でもあるため、
現在の状況や過去の経緯といったものが違えど、同じ悩みを共有できたこと自体を、私はとても嬉しく思っていますよ。
雪村さんが【悪い心地の共有に舞い上がって】と書いてくださっていましたよね。私も、全く同じ気持ちです。私もきっと、舞い上がっていたんですよ。

さて、ここからは隔離サイトの方で頻繁に呟いていたあることについて、簡潔なご報告のようなものをさせていただきますね。
6月の体調不良の原因のほとんどは全て、数年間飲み続けていたとある薬を絶ったことによるものでした。
よく眠れるようになり、よく食べられるようになるための薬。これを飲みながら私は大学生活ならびに社会生活を送っていた訳ですが、
まあ一生をかけて飲み続けるようなものでもないだろう、ということで、この度、2錠飲んでいたものを半錠ずつ減らし、ついに6月中旬にゼロになったのです。

かなり、強力な薬でした。それ故に、それが体の中からなくなってしまった私には、あらゆる変化が起こりました。
8時間眠らなくても、頭がしっかり働くようになりました。胃がいっぱいになっていないと不安になるようなことが、なくなりました。
人前で食事をすることが、少しだけ怖くなくなりました。相手と肌を合わせることへの気持ち悪さが、少しだけ軽減されました。
……もっとも、これらの「良い変化」は最近1週間だけの話で、薬がゼロになってからの数週間は逆に、
全く眠れず、頭がぼうっとし続けているような、生きているのか死んでいるのか分からないような状態であったりしたのですが、
その陰鬱とした期間を過ぎた今となっては、これから私の生活、私の身体、私の心理がどのようになっていくのかが、少し、楽しみになってきてさえいます。

今の暮らしにおける問題はまだ沢山あって、全てを好意的に見られるようになった訳では勿論ないのですが、
少なくとも私は、死が二人を分かつまで共に生きることを選ぶのだろうなあと思っています。
そう運命づけられてしまった今の状況を、「おぞましい」ではなく「まあ、それもいいか」と思えるようになっています。
そうした変化が、この1か月の間にありました。薬を絶ったせいなのか、それとも何か別の要因があったのかは分かりませんが、今の私はそうした調子です。

また、雪村さんのお話も聞かせてください。
これまでも、私のいろんなことを聞いていただいたし、雪村さんもいろんなことを私におはなしくださったので、私達が過ごしたのはそうした時間だったので、
雪村さんの何かに私がいきなり幻滅してしまうようなことは、もう、起こらないだろうと考えてくださって結構です。
大丈夫です、大丈夫なんですよ!(前回のメッセージで、貴方に「大丈夫」と書いていただいたことが嬉しかったので、大丈夫返しをさせてもらいましたよフフフラダリ)

では、ありがとうございました。またお会いしましょう。

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