2/23、イチさん

こんにちは、イチさん。
遊びに来てくださりありがとうございます。

さて。リングのご紹介、ありがとうございます。
イチさんが紹介してくださるものはとても洗練されていて、今まで好きにならなかったものがないくらい素敵であるばかりであったため、
きっと今回も相当なものだ、と覚悟を決めてから飛び込みました。

飛び込んだ先でやはりというかなんというか、歓声を上げて跳ね回っていたのですが、
わ、私、ピンクゴールドと普通のゴールドしか知らなくて、イエローゴールドというものに今回初めて出会ったのです。
ピンクゴールドの温かい色も好きですが、私は断然こちらのイエローゴールドが好みですね。
ピンクゴールドが乙女の金色なら、イエローゴールドは春の金色といった具合でしょうか。
このゴールドで花や蝶を象るのはとてもとても自然で理にかなったこと……であるように思われてなりませんでした。

個人的な好みの問題ですが、このような、気軽な気持ちで買うことのできない高級品に関しては、
流行りとか、女の子っぽさとかの尺度よりも、どれくらい「私らしいか」という尺度だけを大事にしてしまいがちです。
そういう意味でも「花」であり「春の金色」であるこちらはあまりにも好みでした。
いや、相変わらずイチさん、良いものをご存知でいらっしゃいますね。改めまして、ご紹介本当にありがとうございました。

長編を書くには確かに重たい腰を上げる必要があるため、ちょっとやそっとのことでは「よし長編」とはなることができませんよね。
ただ、私は一度「よし長編」となるとその物語の登場人物やら台詞やらに憑りつかれて、私が彼女になる、みたいな形になってしまいますので、
一度思い至るとなかなか諦めることができず、その結果としてこの20超の完結作品が残ってしまっているわけですけれども……。

以下はちょっと(いや、だいぶ)変わった私のケースですので、参考にする程度に(いや、参考にしない程度に)見ていただければと思います。

大長編(たとえば、やさしくありませんように)を書くに際しては、数名の意思を私に埋め込んでいます。
だから途中まで書いてキーを置こうとしても、「あたし」が埋め込まれた私が「ちょっと待ってよ」と呼び止めてくることがあるのです。
「こんなところで諦められない、私は絶対に彼女を生かすのだ!」と「あたし」が叫ぶなら、その叫んだ心地に従って更に書き続けることでしょう。
そうやって、私に埋め込んだ人物の全員が納得するようなところまで書き続けたら、ついには67話になってしまった……というのが、あれの正直なところです。

……なんだか、訳の分からないことを書いているような気がしてきました。うーん、この心地をお伝えするのって難しいですね。
混乱させてしまっていないといいのですが……。

イチさんも、このままならない世界を懸命に生きておられるのですね。
そんな折に私を思い出してくださったとのこと、とても嬉しく思います。
私では貴方の荷物を上手に引き取れないかもしれませんが、せめて此処を、貴方が荷物を下ろせる場となれるようにするために、整えていこうと思います。
また、遊びに来てくださった貴方を大事に思う身として、貴方の抱える「ままならないこと」に、一緒に悩んだり憤ったりすることならできるかもしれません。

私は、私達は此処にいつでもいます。
お待ちしています。

USUM・未定としているあのミヅキのSSにも目を通してくださっているとのことで、ありがとうございます。
私もこのような少女を書くのは初めての経験であるため、とても楽しく書かせていただいています。
USUMは所謂「お祭りゲーム」だという風に認識しているので、そこに生きる彼女達には思う存分、楽しいこと(?)をやってもらおうと思っています。
連載開始がいつになるのかお伝えできないのが心苦しいのですが、ああして物語の断片は小出しにしていきますので、のんびりとお付き合いいただければ幸いです。

では、ありがとうございました。
またお話、しましょうね。

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