8月、旧サイトを見てメールを下さった方

こんにちは。
もしかしたらもうこの場所を訪れることはなくなってしまったかもしれませんが、私の身勝手な思いと共に書かせていただきます。

8月23日に、旧サイト「雨更紗」に突如現れたあの「××」ですが、まさかその翌日にご連絡いただけるとは思ってもいませんでした。
旧サイトのアクセス解析で、訪れてくださっている方が一定数いらっしゃることは知っていたつもりだったのですが、
それこそあれは「一応、生きているんで」というような、ゆるい報告のつもりでした。

その上、当時の私はあまりにもあんまりな(?)ことになってしまっていたものですから、
貴方からメールという形で温かいお言葉を頂いたあの時も、貴方のお気持ちを正しく受け取ることができなくて、
「誇ってください」「許してあげてください」「全部が全部、本当にあったことなんですよ」と言ってくださったことを、どうしても喜べなくて。
それからも随分と長い間、自分本位な自分への暴言を吐いて、馬鹿みたいに食べて、死んだように眠って……といった日々を過ごしていました。
そうした私の生き様も勿論「怪物」と称するに相応しいものだったのだと思います。
けれども私はそれ以上に、私の心が以前のようなところに……「雨更紗」でのご縁を喜べていた頃に一向に戻ってこないことにこそ、
私が怪物たる所以があるのではないかと、こんな心だから何もかも上手くいかないのではないかと、思い始めていました。

きっと、貴方はそうした私のこともご存知なのかもしれません。
10月に不調を隠して東京へ飛んで行ったことも、その後の名前を変えたり指輪を買ったりしてしまったことも、
ぎこちないながらもこちらの「???」にて物語らしきものを書き始めたことも、「これは本当に彼女達か?」と、不安がっていたことも。
もしかしたら貴方はあれからもずっと、見守ってくださっていたのかもしれません。

もしそうであるなら、いえ、此処に訪れてくださったのが久しい時分であったとしても、私は貴方に申し上げなければいけません。
私は、確かに嬉しかった。貴方に案じていただけたことが、貴方が言葉を届けてくださったことが、どうしようもないくらいに嬉しかった。
けれども当時の私は、その「嬉しい」を受け入れることができませんでした。
貴方の言葉を正しく喜べるようになったのは、本当に、つい最近のことなのです。

長い間、貴方がくれた優しい言葉を、私の心は不適切な感情と共に置き去りにしていました。酷いことです。惨いことです。
それでも今の私は身勝手なことに、そうした時期を経て貴方に「ありがとう」と伝えられることばかり、喜んでしまっています。

身勝手な私を謝罪します。貴方の言葉を受け入れて喜ぶことがあまりにも遅すぎたことを謝罪します。
元気で、いようと思います。自暴自棄にならずに、自分をそこそこ大事にしていこうと思います。
今の私には残念ながらこれくらいしか、貴方への気持ちをお示しする術がありません。許して……いただけるでしょうか。

私は、此処にいます。此処でぎこちないながらも書いていきます。よければまた、遊びにいらしてください。お待ちしています。

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