5月、夜那さん

こんにちは、夜那さん。
5月11日の夜にメールを頂いて、その日のうちに読ませていただきました。温かいお言葉、本当にありがとうございます。
遅すぎるお返事となってしまいましたが、もしこちらを訪れることがありましたら、お目を通していただければと思います。

今、夜那さんは高専生として努力しておられるのですね。
専門性に特化した勉強を16歳からするというご決断、とても尊敬いたします。
受験期には大変だったということですが、その折にも息抜きとして雨更紗を使ってくださっていたこと、光栄に思っています。
し、しかしあのような重たい話ばかりで果たして受験勉強の息抜きになったのかしら……と、一抹の不安が残るところではあるのですが……。

私があの場所で誠実で在れていたかどうかについては、今も全く自信がありません。
夜那さんが書いてくださったとおり、きっと面と向かって言われれば「そんなこと」と否定してしまうでしょう。
けれども貴方がそう思ってくださっていたということ、それを伝えてくださったとこで、私はとても救われました。
間違っていなかったのかもしれない。いや間違っていたとしても貴方にそう思っていただけたことはかけがえのない喜びだ、と本当にそう思えました。

もうこの場所は、夜那さんにとってあまり重要な場所ではないかもしれません。
きっと「私がいなくても、貴方が生きていかれますように」という、某連載のあとがきに(英文で)書いた祈りはきっと届いている。
貴方を含めた、私に関わってくださった皆さんはきっとそうなってくださっている。
そう、私は信じています。
それでも、もし立派になった貴方がまたここを訪れてくれたなら、またお話をしてくださるのなら、そんな幸福があっていいのなら。
私は此処で、お待ちしています。もう私は此処に、ちゃんといます。

貴方が充実した毎日を過ごせますように。走り続けられている素敵な夜那さんに、沢山の素晴らしい出会いがありますように。
ありがとうございました。

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