12/30、午睡さん

 こちらこそはじめまして、午睡さん。管理人の葉月と申します。
 最近はあまり更新ができておりませんが、このような辺鄙な場所に遊びに来てくださったこと、そしてこのような形でメールを頂戴できたこと、たいへん嬉しく思っています。

 ポケモンのことはずっと大好きで、そこに生きる主人公と、彼等の前に立ちはだかる悪役たちとの対峙にずっとずっと焦がれていて、その想いを形にする喜びを知ってからはずっと何かしら書き続けて来ておりました。
 自信作も、目も当てられないようなお粗末なものも、色々とまあ……数だけは沢山あるサイトです。午睡さんに楽しんでいただけるものがこの中にあったとのこと、お言葉として知ることができとても嬉しいです! クリスマスプレゼントを追加で貰ったような気分になってしまいました。ありがとうございます!

 あの……頂いたメール、嬉しかったので、本当に嬉しかったもので、つい興奮してお返事を書き過ぎてしまいました。スクロールバーの長さにぎょっとされたかもしれませんが、お時間のある時にざっと目を通していただけるとありがたいです。びっくりさせてしまったかもしれませんね、申し訳ありません……。

 さて。
 ご言及くださったSIS(Schlieren im Sommer)は、オリジナルの女の子を語り手として、各シリーズの主人公たちとの交流を書く形で物語を進めていく予定でした。その予定で第7章までプロットを既に形にしているにもかかわらず、毎年次々に発売されていく新作ポケモンシリーズや、書きたい欲の沸いてしまった別連載に押される形で、更新が留まってしまっている、というのが現在の状況ですね。
 続きを楽しみにしてくださっている、とのお言葉、ありがとうございます! 凍結、という形で連載を投げ出すことは絶対にしませんので、彼等の物語の続きを想像しながら、のんびりお待ちいただければ幸いです。

 ところで当サイトの主人公たちは、ポケマスなど、所謂「公式」様が発表している主人公の姿や性格とはかなり異なっています。デフォルト名を採用していないBW2、XY、ORASの女性主人公を始め、BWやHGSSのヒビキやトウヤも、ゲームやポケマスから感じる印象とはだいぶズレてしまっているかもしれませんね。一致を見やすいのはグリーンくらいのものかもしれません。
 これらの主人公たちは、私が実際にゲームを遊ぶ中で「プレイヤー」に見出してしまった人格であり、公式のゲームの中に、たとえば病弱なHGSS男性主人公の設定や、お嬢様言葉で話すORAS女性主人公……なんていうのは勿論いないんですよね。全て私の妄想であり、捏造です。
 ただ、初代からずっと自分で名前を設定できるシステムを取っており、意思表示のほとんどを「はい」「いいえ」で済ませてきた歴代主人公たちに「私自身の夢や気持ち」を重ねて遊ぶ癖がどうしても抜けず、その延長線上でこのような、ちょっと変わった、おかしな主人公たちが当サイトにはわんさか登場しております。プレイヤーの数だけ主人公のかたちがある、だからどんな主人公がいたっていい……というのが自論ではありますが、初めて読んでくださった際には午睡さんも戸惑われたかもしれませんね。

 SISのプロローグ章は、そうした主人公たちに、女の子(デフォルト名:セラ)が「はじめまして」をする、という、彼等のおかしさ、ちょっと変わったところが特に目立つ物語であり、そうした描写をめいっぱい楽しんで書こう、という気持ちも勿論ありました。ただ、それと同じくらい「彼等が若干10~14歳くらいの子供でありながら、時に世界を救いさえした立派なポケモントレーナーである」という、並の人間には持ち得ない力と運命性を備えた素敵な子供たちなんだ、ということを強調する形で書こう、とも意識していました。

 1月発売のアルセウスで更に強調された面ではありますが、ポケモンって本来は「モンスター」であり、人には及びもつかない力を使いこなしており、とてもじゃないけれど10歳やそこいらの子供の手に負えるような存在ではないはずなんですよね。
 にもかかわらず、そんな彼等が子供たちを、それも言葉の通じない相手を徹底的に慕っている。自分よりもずっと弱くて脆い子供を守るため傷だらけになって戦ってくれる。そんな有様が、これまでのポケモンゲームにおける「当然」でしたし、おそらくアルセウスでも同じような構図となっているのでしょう。
 無条件に子供たちを慕ってくれる、小さいけれど力強く恐ろしい命。その命の想いに応えようと必死に旅を続け、時に世界さえ救ってしまう子供たち。私の思うポケモンの「夢と希望」はこの関係性にあり、SISではこの関係性に抱き続けてきた憧れや夢を、どうにかして言語化して物語の形にしたいと考えていました。これは当サイトに沢山ある、悪ボスや大人やライバルたちをお相手とする連載ではどうにも書きにくいような気がしたんですよね。この「夢と希望」を語るのは、やはり主人公たちでなければ。そうした思いをSIS執筆開始当初、持っていました。

 ポケモンを好きな理由は皆さんそれぞれだと思います。剣盾発売からは「トレーナー(ジムリーダーなどのNPC)が魅力的」という理由でポケモンデビューされる方が多く、10年前とは比べ物にならない程にポケモンの認知度、人気が高まっており、昔からのポケモンファンとしてもたいへん嬉しくにやにやしっぱなしの日々でした。
 私自身も勿論、剣盾をはじめ、シリーズに登場するトレーナーのことは大好きです。ただ魅力的なキャラクターというだけなら他のシリーズゲームや漫画、ソシャゲ等でも十分すぎる程にいます。「何故、ポケモンを書き続けてきたのか」という理由、その根本のところで、今回午睡さんに頂いたメールの文章にあった【年齢でいえば子供ですが、精神的な意味で子供と大人の境目で迷いながら右往左往している、でもポケモンたちの「おや」である彼ら】との表現、そして「本当に好き」というお言葉に……大袈裟な表現にはなりますが、心臓が弾けるんじゃないかと思うくらいの強い共鳴を覚えまして、こんな辺鄙なサイトで書き続けていたおかげで、同じ「好き」を知る方に出会えた、ということが嬉しくて嬉しくて……つい、沢山おはなししてしまいました。
 はじめましての方へのお返事としては乱文極まっている自覚があるのですが、ちょっと……止められませんでしたね、申し訳ありません。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

 SIS執筆開始当初の気持ちを何とか達成したい気持ちではいるのですが、ご言及くださったように、3/3に予定日を控えた妊娠後期の状態でして、なかなかサイトを触る時間が取れずにいる状況です。出産を経ると更に難しくなるかとは思います。
 ただ、こうして私の書いた物語を楽しんでくださっている方がいる限り、私の方から利己的な理由でサイトを畳んだり連載を放棄したりするようなことはしないとお約束いたします。
 午睡さんは1月発売のアルセウス、ご購入予定でしょうか? 予定日が1ヶ月先まで迫っていることもあり、やり込んだりアルセウスで1本書いたりというのは難しいかもしれませんが、同じ「好き」をお持ちの午睡さんと、アルセウスでの「楽しい!」も共有できたら幸せだろうなと、先の話ではありますが身勝手に夢見ております。
 もしよければまた、遊びにいらしてください。いつでもお待ちしております。

 改めまして、ありがとうございました! こちらこそ、どうかよいお年をお迎えくださいね。

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