本日のお客様、私の化学ry……絡みの大先輩でいらっしゃったようで、それ関連のお話を非常に積極的になさる方だったんですよね。私がたった一回「実は私も今、その治療をしているところでして、食欲のコントロールが非常に難しいというのは経験として共感できるところではあるんです」などという内容を口にしただけで、お仲間だと思ってくださったらしく、支援が終わるや否や「ところで治療の事ですけれどもね」とニコニコ顔で、するすると大量の情報提供をしてくださいました。私はマジでただ相槌を打っているだけでよかったのだ。いやちゃうねんちゃうねん私はジェイドリーチになりたかった訳ではなくてね? キノコは好きだがどちらかというとアズール・アーシェングロットのような美しい生き汚さの権化みたいになりたいのであってね? いやそういう話じゃない、何言ってんだこの馬鹿は。
服薬治療でメンタルずたぼろにされるのも、化け物みたいな食欲のままにワケ分からんまま食べ続けてしまうのも、治療のタイミングが不定期すぎてろくに仕事できなくなってしまうことも、諦めるという気概を持てない場合は数年単位でこんなふざけた治療のお世話にならなきゃいけないことも、45万ガチャが「当たる」こともあるということも、でも一度あることが二度あるとは限らないということも、実体験としてお聞きするとにわかに救われた心地がいたしました。ちゃうねんちゃうねんどちらかというと私は支援者の側であり相談員の側なのだから傲慢な言い方をすれば向こう側を救わなければいけない立場の人間であってね? こんな形でショックザハートするつもりは全くなかったのであってね? なんなんだ本当にもう。でも今回もお相手様を不快にさせるようなこと起きなかったから万々歳ですね。よかった。本当に良かった。
ショックザハート事件は予想外すぎて思い出すと恥ずかしすぎて頭痛くなってくるのですが、このお仕事、基本的に対面では「一期一会」なのが非常に都合が良いんですよね。この親切なお方にはもう会うことがないのだ。もう会うこともないだろうと分かっていたから言えたのだ。そりゃそうだよなこれから毎月会うことになるかもしれないような人相手にこんな事情話せる訳がないわな、身内にさえ数日前まで言えていなかったのにな、そりゃそうだな。はぁびっくりした。
おめでとうございますと言うことも、頑張ってくださいと言われることも、赤の他人であればそう難しいことではなかった。心から申し上げることができたし、心穏やかに聞くことができた。これもまあ、当然と言えば当然だし、不思議と言えば不思議だ。こういう切実な言葉は本来、もっと近しい人にこそ届かせるべきだし正しく受け取るべきなのになあ。どうしてそんな簡単なことができなくなってしまったんだろうなあ。ねじれていやがる。