やめろ私は殺してない! 私のせいじゃない! やめろ探りを入れてくるなやめてくれ!(被害妄想にも程)
いやでもいい歳した大人なんだから逃げてばかりもいられないのだろうなあということですよねきっとね。責められるのが嫌だと駄々を捏ねている場合ではないということなんですよね。時間と体とお金を捧げてこれだけのことをさせていただきましたが残念ながら力が及びませんでした申し訳ございませんって頭を下げるまでどうにもならぬということなんですよね。ご期待に沿えるよう尽力させていただきます今は誠心誠意取り組んでいるところでございますもう少しお時間頂戴いたしますって言わなきゃいけないということなんですよね。医師様に対しても、ご親族様に対しても、祖母に対しても、実の両親に対しても、家族に対しても。何処にいても私は大人なのだからそうやって然るべきなのですよね。体ボコボコにされた状態でも死に物狂いで言葉は選ばなきゃいけないしご機嫌は取らなきゃいけないし誠意は示さなきゃいけないしこちらに非がなくとも頭は下げなきゃならぬということなんですよねそうですよね誰に対してもね、きっとそう。
それにしてもこの「傷を負う辛さ」はよくよく分かっているはずなのによくもその傷を相手につけようと思ったな……いやちゃうねんちゃうねん誰にも傷を負わせたくないから口を閉ざして誰にも会わずに逃げているのであってね? これが最適解であるはずなのであってね? でもそれもどうやらあかんらしいなあ。そんな悲しまれるとは寂しがられるとは思わんかったなあ。何をしても何もしなくてもこうやって周囲に傷を負わせるなら誠実お化けであった頃の方がずっとよかったよなあ。誠実かっこ笑いみたいな感じでも振り撒いている方がずっとマシだったということなのだよなあ。数打ちゃ当たる方式で必死に言葉を紡いでいた方が私も相手も「まだ」救われていたということなのだよなあ。じゃあもう仕方ないよなあ。かかってきた電話に「出ない」という最上の逃げ道を選べなかった時点で、この中途半端な馬鹿は不実になりきれなかった……と、いうことなのだろうし。くやしい!
あー14歳になりたい。Yになりたい。