短編でこの形を取ったのは、マツブサさんの「別離の四部作」以来のことですね。ただあちらは続きものではなくそれぞれがそれぞれの仮定のもとに進んでいるというだけの、同じテーマを扱ったシリーズものとして書いているので、純粋な「×部作」としてはこれが初めてかな。
論判、とはまあ、口喧嘩をちょっとだけかっこよく言った感じです。本当は逆転裁判のあの激動の流れをイメージさせるような単語を、と思って探していたのですが、日本文学「三四郎(夏目漱石様著)」の中でこれが使われていたようだと知ってしまいましてね。漱石様かあ、漱石様なあ、あなたさまには個人的に今、ものすごい思い入れがあるぞ、などと一人で盛り上がったので論判を単語として採用いたしました。
大論判、とすると、大乱闘、とニュアンスが似てしまうのがまた楽しいところ。ちょっとクスっとできるのもセイボリー感があっていいね、などと個人的にはそれなりに満足しており
お付き合いくださりありがとうございました。次も確実にセイボリーです。