No.1 ネズ
努めて静かに、淡々と
「そんなもので救われようとは思いませんよ。おれには不要なものですから大事に取っておきなさい。おれはその骨が君の中にしっかりと通っているのが好きなんです」(参考:Crasy Cold Case)
No.2 セイボリー
激情のままに、泣きそうな顔で
「お黙りなさい!」(参考:散る星、打つ水、沈む骨)
No.3 ビート
嫌悪感と苛立ちをむき出しにした、あの表情で
「うるさい! うるさい! 貴方、気持ち悪いんですよ! 特にその顔! 自分が今どんな顔をしているか分かっていますか? 気持ち悪い! あなた、骨なんて大事なものを差し出すときの顔をしていないんですよ! 貴方にとってその腕は、そこいらに転がっているゴミと大差ないんだ。だからそんなお綺麗な顔で差し出せるんでしょう。そんな下らないものを、貴方にとって何の価値もないものを貰ったところで、僕の何がどう救われるというんですか!」
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正直「折ってくれるの?」の話はセイボリーではなくビートの短編として書いた方がよりドラマティックであったかもしれない、などと供述しており