主人、ってのはめっちゃこう、偉い人に向けて言う言葉なので、たとえば「××上司のご主人」とかそういう感じで使うのであって、
「主人の××です」みたいな感じで私が紹介するとなんか変な感じになるんだって。私が先生よりもずっとずっと下の存在になってしまうんだって。
……いや、別にそれでもええんやけどなあ。というかそうでしょう。私は19歳上の男性の上に立とうとは思わないけれどな……。
あと私が自分のことを言うときに「家内の葉月です」はマズいらしいのです。
先生が私を指して「家内の葉月です」と言うのはOKらしいのだけれど、私が改めて名乗るときにはやっぱり「妻の葉月です」と言わなければいけないのだとか。
ただこの「家内」ってのも、女性が外で働く時代になってきた今、あまり好ましい言葉ではないようですね。うーんニホンゴムズカシイ!
「嫁」ってのは夫が妻に対して言う言葉ではなく、夫のお母様とかね、そういう人が「嫁の葉月」って言うらしいのです。うんこの認識はあった。
ちなみに私はこの「嫁」って単語、嫌いです。単語自体に罪はないのだけれど、それが私を示す表現になってしまった途端、にわかにこう……吐きたくなるよね(?)
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これらを踏まえて空夫婦が自己紹介するシーンを想像してみたけれど、
彼等に関してはこういう言葉自体がとてもとても似合わないとかいう致命的な問題が発生してしまいました。
「私はアポロです」
「クリスといいます。よろしくね」
「? ……どうしたのですか?」
「え、私達は兄弟なのかって? ……ふふ、色がお揃いだからそう思ったのかしら? でも違うわ、私達は夫婦なの。血は繋がっていないけれど、ずっと一緒にいるのよ」
この「兄弟ですか?」「違うよ、夫婦なの」を自己紹介の流れでは使わざるを得ないというかどうしても(私が)使いたいので、
夫とか妻とかそういう言葉はまったくもって要らないんですよね!(あの長々した夫とか妻とかいう言い方に関する議論の意義が一瞬にして砕け散った)