もうこの流れで四天王の表情について触れておこうと思う

アクロマさん
→ あの優しい目で優しく笑ってくれるのも勿論いいのですが、若くなるのはこっちじゃなくて、科学の話をするときのあの笑顔の方。
あと、他者からの言葉を受けて驚いたりきょとんとしたりする表情がとても若い。SMの公式でも若いよね。バトルツリーの勝利シーンとか若いよね!
というかそもそもアクロマさんって若いんですよ、BW2の設定資料集にいらっしゃる、白衣を脱いだアクロマさん、めちゃめちゃ若いんですよフフフラダリ

フラダリさん
→ 公式で「涙」の描写のある唯一の大人ですからこの表情については言及しておかなければなるまい! 彼は泣くんだよ。泣いてしまうんだよなあ!
ごっつ平静を保っているようでいてその実めちゃめちゃ情動的に動いていて、その情動に無理矢理理屈を埋め込んでいる感はある。
だから彼の若さとか幼さってのは難解な言葉の操り方を知らない相手を前にしたときに現れがちなのだと思う……つまり主人公だよ、シェリーなんだよなあ。
「涙の拭い合い」が叶うのはこの二人組を置いて他にいないはずだ。ああでもUSUMミヅキとダルスさんにもやってほしいなあそういうやつ。

ゲーチスさん
→ 彼の笑い方をいっぱい妄想したのですけれどどれも最高に素敵ですよね。公式のあの狂気の沙汰みたいなやつも、皮肉な冷笑も屈託ない笑みもいい感じですよね。
彼は政治家気質であり芸術家気質でもあるような気がするから、こう……なんだ……感情の発露や可視化に躊躇がないというか……。
アクロマさんだと科学の話題に食いついて我を忘れない限り「躊躇い」というブレーキが激情にはかかるもんなんだが、
ゲーチスさんはその激情さえも「演出の小道具」にしているような、そういう、いろんな意味でアクロマさんよりも「振り切っている」人間であるような……。
駄目だわあんまり考察できていない、ゲーチスさんむずかしい。

ザオボーさん
→ 彼の表情こそ嘘っぱちですよね、もう最高に仮面ってやつです。正しき社会人の様相を呈しているので他者にそう易々と激情を晒したりはしないのだ。
感情や表情のコントロールがうまい人間だと思うし、自分の器を分かっていなければあんな典型的な小物の動き方できないと思うからやっぱりこの人すげえわ。
多分、多分ですが、彼はSMでもUSUMでも、自らの小物的な企みが「上手くいくなんて微塵も思っていない」んじゃないでしょうか。
だからこそ、楽しんでいる。自らのためではなく、ミヅキやハウやグラジオに向けた「お子様のため」に、ワルっぽい表情や悔しそうな表情を作っている。
だからあんな失敗やあんな降格ではきっとザオボーさんの矜持は微塵も傷付いちゃいない。だって彼は遊んでいただけなんだもの!
……とか考えちゃうのは、流石に夢を見過ぎですかね。

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