こんにちは、ポプリさん。お久しぶりです。
またこうしてお会いできて、貴方に言葉をお伝えできるできること、本当に嬉しく思います。
あまり、自らのことをこと細かく貴方にお話ししてしまうのは、どうにも貴方に荷物を押し付けているようで、躊躇われてしまうので控えますが、
長い、あまりにも長い時間をかけて、流されるままに決めた全てのことも、逃げるように去った私の夢の場所のことも、受け入れられるようになりました。
今はただ羽根のように軽い気持ちです……などとは言えないのですが、
それでもこうして、感謝すべき相手に正しく感謝のお言葉を綴れる私に戻れたことについては、心から嬉しく思っています。
勿論、私をこのようにしてくださったのは、見守ってくださった貴方を始めとする優しい方々であることは言うまでもありません。
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新しく物語を書き始めていますが、彼女達に何か大きな成長が、空白の間に為された成長があったのかと問われれば、そんなことは全くありません。
あまりにも長く書くことを忘れていたため、以前の彼女達を思い出すだけでいっぱいいっぱいでした。
凍り付かせていた物語を、溶かして、なるべく違和感のないように再び動かすこと。それが今の私にできる最善でした。
その他の、たとえば海の性格をもっと角が立たないようにしようとか、もっと煤とリーリエの関係をいいものにしようとか、
そうした、優しいことを、何も考えずに戻ってきて、相変わらずの海や煤を書いているような状態です。
けれどもこれが、長い沈黙の中で私の出した結論です。
……うーん、これはあまり、書く必要のないことだったかしら?
ただ、変化があったとすれば、コトネとシルバー、ないしトウコとNに、ふわふわとした楽しいことをしょっちゅうやってもらうようになりました。
これは、次の話題に関連しているのですが「せめて彼等には何の憂いもない幸せいっぱいの結婚をしてほしい」という思いによるものです。
もし???をお読みいただくことがあった時に「何だこいつらは」と思われるかもしれないので、この点だけ、ご報告しておきますね。
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さて。
ご結婚、本当におめでとうございます! おめでとう……と、申し上げてよろしいのですよね?
ポプリさん、貴方は、大丈夫ですよね?
貴方のお相手は、とても懐の広く情に溢れた方であったように記憶しています。
ユーモラスな言動を使いこなすスキルを身に着けている方である……ようなエピソードもお聞きした記憶があります。
私の先生(私の先生ってなんだ)はそのようなスキルを持っていないものですから、少し、羨ましくなったことを覚えています。
どうか、どうかその幸せを喜ぶことができますように。
同じ墓場でも最愛の方とであれば悪くないと、それこそが私の本懐だと、そんな風に胸を張れるような未来が貴方に訪れますように。
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では、この度はありがとうございました。またのお越しを心よりお待ちしております。
私は今度こそ此処にいます。此処で、お待ちしています。