2/15、優風光さん

こんにちは、優風光さん。
懐かしいお名前を通知欄に見つけて、思わず声を上げてしまいました。
こちらこそ、お久しぶりです。この場所でまたお会いできたこと、また以前のように言葉を送っていただけたこと、とても嬉しく思っています。

沢山、言葉を綴ってくださって本当にありがとうございます。
雨更紗で深く交流させていただいていた貴方にお祝いしていただけることの喜びを噛みしめながら、キーを叩いています。

SS、早くも目を通してくださっていたのですね。
彼女達を書くのは1年ぶりのことで、長く、あまりにも長く私は物語のことを忘れてしまっていたものですから、
正直、全くの別人になってしまうのではないか、もうあの頃の彼女達は戻ってこないのではないか、などという恐れを抱きつつの書き始めでした。
けれど、そんな恐れながら書いた物語でも、貴方に喜んでいただけてとても嬉しいし、私も今、彼女達や彼等の心を書いていて、とても楽しい。
綺麗、というお言葉に相応しいものを書けているかどうかは分かりませんが、少なくともあの場所にあるSSは、嘘のないものです。
私の気持ちに嘘を吐かず、そのままの自然な気持ちで呼び起こしたものです。
その、正直な気持ちで書いたものが「正しい形」をしているかどうか、私一人ではどうにも確信することができずにいましたが、
そうしたお言葉を受け取ってようやく「ああ、ちゃんと彼女達だ」と安心できました。
ありがとうございます。

さて。
あちらでの私の、ものすごく不定期な生存報告、見てくださっていたのですね。
あれは一応「生きてる、生きてるんで」という本当に「生存報告」としか機能させないつもりで設けていたのですが……。
やはり私という人間の(よくない)性なのでしょうか、つらつらと、聞かれてもいないのにいろんなことを吐き出す始末でした。

この1年はいろんなことがありました。どんな、と一言で言い切れないくらい、沢山、あったような気がします。
あの苦しかった時間に「書く」という私のための作業があったなら、少しはマシになっていたのかもしれませんね。

けれども書かないということ、サイトを動かさないということは、私の心臓にはとても優しい選択でした。
誰ともかかわらずにいると、私の心臓はとても安心して鼓動し続けてくれるのです。
だから私はその鼓動のままに、書くことを諦め続けました。
物語の続きを思い描くことも、皆さんへのお返事も放り出して言葉の一切を忘れた日々は、あまりにも平和で、静かで、穏やかなものでした。
まるで生きていないかのような、最低な平穏がそこにありました。

物語の続きを書くこと、彼女達に再び動いてもらうこと、誰かに向けて感謝と謝罪の言葉を紡ぐこと。
これらはとても私の心臓に悪い行為です。不安定な鼓動をする私の心臓は、この奇行に悲鳴を上げています。
事実として、初めに空夫婦を動かそうとするまでには、気が遠くなる程の葛藤がありました。
これも事実として、お返事ページの編集を始めてからというもの、私の手はたまに震える有様です。
あまりにも、あまりにも苦しい。気が狂いそうになる程に胸が苦しい。
また、あの子が嫌われるかもしれない。また、私の至らない発言が大切な人を傷付けてしまうかもしれない。怖い。……そうした気持ちと共に今、書いています。
まるで生きているかのような、最高の不穏が此処にあります。

私の「ただいま」を喜んでくださった貴方に、お願いがあります。

どうかこの不穏を肯定してください。この手の震えを、心臓の痛みを、一緒に喜んでください。
もし今後、書くことが以前のような日常として私の中に戻ってきて、それでもこの震えが、痛みが、不安が消えなかったとしても、
そのことに弱音を吐いた私を見つけたら「そうした痛みを抱えながらでもいいから、書け」と、叱咤してください。
勿論、今後、私の弱音を探そうと躍起になって24を頻繁に覗く、などということは全くしなくて構いません。こんな叱咤も、なくて構いません。
それでも、貴方がいいよと言ってくれたなら、仮にまた物語が錆び付いたとしても、ちゃんと戻ってくることができるような気がします。

無遠慮なことだと分かっていましたが、書きました。
「貴方の思うがままに、書いてください」と言ってくださったから、本当に、思うままに書いてしまいました。
これでも、本当にいいかな?

ただいま、優風光さん。
私も貴方にまたお会いできて、本当に嬉しかった。

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