こんにちは午睡さん! お久しぶりです。遊びに来てくださりありがとうございます!
午睡さんもお忙しい日々を過ごしていらしたとのこと、本当にお疲れ様です。お住まいはホウエン地方とのことで、ジョウトのタンバシティに住んでいる私よりも更に蒸し暑い梅雨と戦っておられたのではないかと思います……。お忙しく、また体調のコントロールも難しい過酷な日々の中、時間を作ってお言葉聞かせてくださったこと、とても嬉しいです。
タンバシティも、梅雨とも言えないようなカンカン照りの酷暑が続いていたのですが、本日からちょっとだけ落ち着いています。明日以降も天気が崩れるようで……こういうの、戻り梅雨と言うそうですね。台風まで来ようとしていて体が付いていかずバテ気味ですが、何とか元気にやっております。
お祝いのお言葉も本当に嬉しかったです。ありがとうございます!
メールを頂いた7/1が丁度生後4か月の節目だったので、この日も含めてお祝いしていただけているようで益々嬉しくなりました。
3/1に3㎏ほどで生まれてきてから、ぐんぐん増えて今では7㎏になりました。首もすわっておらずふにゃふにゃだったいのちが、今ではぎゃんぎゃん喚きながらうつ伏せと寝返りを繰り返しており、感動しながらも大変な毎日です。
日々授乳とおむつ交換とお風呂入れと寝かしつけと……みたいな、あまりにも変わらなさすぎる閉鎖的な毎日を過ごしていますが、子供の変化だけは本当に目まぐるしく、時の流れを子供に教えてもらっているような心地になっています。
今年は体温の高い赤ちゃんを抱っこして過ごさなければならないので、人生で一番暑い夏になりそうです。お互い、夏バテしないよう気を付けて過ごしましょうね。
さて、「三十の詩」のご読了、ならびにご感想、ありがとうございます! 10万字に及ぶ二人の長い物語でしたが、お付き合いいただけてとても嬉しいです。
私がまだギリギリ「こども」と言い張れた頃に書いた最後の作品でしたので、私の子供時代からずっと一緒だった、ポケモンという世界への憧憬や愛着をこれでもかと詰め込んだ物語になりました。
その結果として「私達と同じ、ポケモンが存在しない世界から来た」という設定の主人公で書くという、初めての試みに挑戦することになりましたが、アルセウスの世界観には割とマッチしてくれたなあという気持ちでいます。
純白の凍土のエピソード、ご言及くださりありがとうございます!
雪合戦と雪だるまの回、温泉の回、スケートの回、どれも思い入れがありますし、私自身も午睡さんと同じく雪にほとんど縁がない人間だったもので、たいへん楽しく書くことができました。
15年以上前に遊んだ小学校の頃の記憶なのですが……雪合戦ってドラマやアニメで描写されている感じだとなかなかに爽やかで楽しそうですが、雪が溶けないレベルの極寒の中、玉を投げるのも一苦労ですし、顔に当たったりすると激痛なんですよね。日本海側の子供たちは冬場、これで日頃から遊んでいるのかと思うと、たくましさに感嘆の息が出てしまいます。ですがヒスイの険しい大地を生き抜いた主人公たちなら楽勝だろうなと思い、剛速球を飛ばしてもらいました。地の体力や筋力は大柄な男性のウォロさんにとても敵わないとは思いますが、球技の場数は誰よりも積んでいるので、きっと主人公の放つ玉はすさまじい威力であるに違いない、と思っています。
ウォロさんの心理描写については、特に力を入れて書いた回が幾つかありまして……ご言及くださった「G」もそのうちの一つでした。
序盤の「?」と「W」ではまだ主人公に対する反発が強かったのですが、中盤の「P」辺りから二人の時間を楽しむことを覚え始めていて、後半、雪合戦やスケートの「U」と「T」で楽しみながらもその中で主人公の言葉に苛立ち以外の別の感情を抱くようになり、続く「R」と「Q」で主人公の方から開いてきた感情を受け止めるだけの気概まで見せて、彼女のありのままを受け入れた矢先に「G」で真実を知り、「I」でウォロさんが一気に感情を開く……というように、「感情の描写」に重きを置いて書いた部分は全部、お気に入りだったりします。
流石に30話の長丁場であったため、全部の回に山場を設けることはできず、小休止みたいになった回も複数出来てしまっています。ただそうした回についても、ウォロさんと主人公にとってもそうですが、何より読んでくださる皆さんに、アンノ-ンの一文字一文字、それから二人の旅の時間について、愛着みたいなものを持っていただけたらいいなという気持ちがありまして、そのためアンノーンの26文字+2記号の分については、ひとつも省略することなく書き切りたいなと思っておりました。
二人の旅路を最後まで見届けた、という気持ちに、なっていただけていると嬉しいな、と思います。
主人公への「天使」という印象は嬉しい予想外でした、ありがとうございます!
実は執筆開始当初、主人公は「戻らない」という想定でいました。そのため「ポケモンのことをずっとずっと愛しながらも、その愛着や執心は生まれ育った世界の十数年を捨ててまで大事にできるものではない」という、ある種残酷な潔さを持った子として、かなり意識して書いていましたね。
ウォロさんとの時間を楽しんでいるときの無邪気さ、自分の感情の一切に嘘を吐いていない潔白なところ、素っ裸を恥じるだけの性意識を上手く持てずにいるところ、などは確かに無垢な天使を連想させるかもしれませんね。ただ書いている当人としては上のような「爽やかな残酷さ」を強く意識していたため、読んでくださった午睡さんが主人公に良い印象を持ってくださったことは嬉しい驚きでしたし、安心もいたしました。ありがとうございます!
ただ、残酷さを持ちながらも、やっぱり「このポケモンの世界が好き」という彼女の言葉に嘘はなく、本当にポケモンが好きで、大好きで……という軸は最後までブレていませんでした。その軸に忠実に書き進めた結果、彼女があまりにもウォロさんとの旅を楽しんでくれたものですから……「戻らないことが必ずしも彼女にとっての不幸ではないのかも」「彼女は元に戻っても、またいつかウォロさんとの旅を望む時が来るのでは」という気持ちになり、最終的にあのラストになった……という裏話があったりしました。
ウォロさんの「ワタクシからは決して手を放してなどやらない。でも手を放すアナタを責めることもない」という台詞は、今思えば親が子に抱くべきそれにもちょっと似ていて、読み返すと「おやぁ?」と笑いたくなったりもしています。鬱陶しいと言われるほどに沢山、沢山、手を繋いで大事に育てて、そうして十数年後に旅立つときには「どうぞ何処へでも」と、悲しみながらも喜んで送り出してあげられたらいいなと思っています。
音叉とネヴァモア、聞いてくださったんですか! わっしょーい!!
えっとえっと、天野月子さんもLasahさんも大好きな歌手さんなのでご共有いただけてとても嬉しいです! ありがとうございます!
当時はどちらも二人の関係を表す曲として大事に聞いていたのですが、今改めて歌詞に触れ直すと、音叉は29話目のウォロさんが石段を下りるときにエンドロールとして流れていそうな感じで(笑)、ネヴァモアは前述した「?」「W」「P」「U」「T」「R」「Q」「G」「I」辺りで吹き荒れた心の嵐のような雰囲気があるようにも思えてきますね。
また、楽曲のご紹介もありがとうございます。
「宵闇幻燈」は明るめの曲調が気持ちよくて、爽やかなエンディングという印象でした。「君の涙の匂い 焼き付いた」や「僕ら初めから台本の厚み 決まってた」などの歌詞には「我思わずとも泣いてゆけ」で主人公が「見ていて!」と叫んだあの辺りを重ねたくなりましたね。
「ロンリーユニバース」はこれ単体でものすっごい綺麗な曲で、思わずうわぁと声が出てしまいました。歌い手さんが歌っているものを聴いたのですが、その声のおかげか余計に透明感が凄くてですね……。敢えて物語に当て嵌めるなら、29話で分かれてから30話のラストで再開するまでの、元の世界での主人公側の様子に寄り添ってくれるような旋律……のように感じました。
「関ケ原で、死す」めちゃめちゃかっこいいですね! 夏空が描かれたMVを見ていたからか、歌詞やギターはこちらを急き立ててくるような、あるいは前進を促してくるような力強いものであるのに対して、これを受けて思い出される「誰か」の心境は穏やかな、あるいは放心したような状態のものでした。ウォロさんが主人公に再会する前の心境と書いてくださっていて、確かにそこだぁ! とニヤニヤしてしまいました。「僕も笑っていなくなったの」のところなんか、後に(そういうことにさせてくれ)と続きそうな勢いがして、最後の最後で胸が締め付けられました。
どれもたいへん楽しく聴かせていただきました! 新しい曲に出会う機会がついぞなかったので、とても嬉しかったです。
午睡さんに大好きと言っていただける物語に仕上がっていたこと、たいへん嬉しく思います。書いててよかった……!
アルセウスの更新はもうないのかな、と思いますが、レジェンズシリーズは舞台を変えてまた続いていくのかもしれませんね。11月の第9世代を楽しみつつ、新しい情報を心待ちにしたいところです。
「おや」でなかった頃のように、丸3日、寝食さえ疎かにしてゲームに没頭し一気にクリアする……なんてことは難しそうですが、自分のペースでのんびり楽しくポケモンの世界を楽しんでいけたらな、と思っています。
では改めて、ありがとうございました!
ポケモンの世界についてもそうですが、素敵な曲やご近況など、またいろんなこと、共有させていただければと思います。
またお話、しましょうね。