ネズさん以外のジムリーダーは、キバナさんを厄介者として、ビートを愛しき悪友として出して、それで終わり、のものだと思っていたのですが、な、なんてこった。
本来、この開示まで全てネズさんに対して為す、あるいはネズさんが暴いていく、という方がこう……二人の絆を深める意味ではよかったのかもしれないのですが、
ユウリの異常性を客観視できる相手が、あの曲者ローズさん以外にもどなたかいてほしい、と考えてしまったので、ちょっと予定外ではありましたが呼ばせていただきました。
前半のダンデさん、キバナさん、ホップ、ソニアさん。
このCase1~3あたりの人物に対しては、ユウリはチャンピオンであることへの躊躇い、悪態、不満、後悔、そうしたものを呟いているのですが、
Case4や5のビート、マリィの段階ではある程度、その役割から「逃れられない」という運命性を受け入れた上で、その気持ちと折り合いをつけるために動いています。
更にFileCでの、ネズさんへの告白とも言えそうにないあれを開示した後のCase6、7にまで来てしまうと、
もう駄々を捏ねているのは「新しいチャンピオン」などではなく、完全に「ユウリ自身」になっており、
肩書きというある種の「断熱材」を挟んでいないが故に、ローズさんへの激昂はかなり過激で、切実で、子供っぽいものに変化しています。
そしてFileDにて、自身の欠落をほぼ明かしたユウリが次に取る行動がなんとなく示唆されたところでの、Case8、彼ですよ。
Case1~7までの出来事をルリナさんやヤローさんからしか聞き知っていない、FileA~Dの出来事についても知っているはずがない。
けれどもローズさんのような邪悪性を孕むことなく、穏やかに優しく、ユウリを分析し、紐解き、許すことができてしまう相手。
それでいて、彼女の思う最愛の元へ、何の憂いもなく「行ってこい」と送り出せる相手。
そんなんこの人しかいないじゃないですか。いないんですよ。
短編「親愛ジャッジメント」にもそれらしき描写をたっぷり挟んでいるので今更感が否めませんが、私はどうやら彼に「父」の姿を見たくて仕方がないようですねHAHAHA