結論としてDBHパロは誰でやっても面白い

【コナー編:まあ端的に言えばアンドロイドと人間がバディを組んで事件を解決するあれやそれの物語】

(ユウリとビートの場合)

「私はユウリ。サイバーライフから派遣されてきたんだ。よろしく頼むよ、ビート氏」
「……ああ、貴方が。よろしくお願いします。ビートと呼んでください」

「貴方は一体何者なんです?」
「君の望むものになろう。相棒でも、ライバルでも、友人でも、家族でも、ただ仕事を補佐するだけの機械でも」

「ユウリ、死ぬのが怖くないのですか」
「今、停止されてしまうことに口惜しさは覚えるかな。でもそれは怖い、というものとはきっと違う。そういったものはおそらく我々には存在しない。だから恐怖する必要もない。
それに、仮にあるのだとしたら、きっと私は恐れるより先に喜んでしまうね。だって素敵じゃないか。君を、然るべき場所で待てるということなのだから」

(Nとトウコの場合)
「一緒に来てくれないか。キミの力が必要なんだ」
「嫌よ、プラスチックと一緒に仕事をするなんて。補佐なんかいなくたって私一人でやれる。分かったらさっさと出ていきなさい」

「それじゃあ、こうしよう。ボクのポケットマネーで最後の一杯を奢る。そうしたら来てくれるかい?」
「何、あんたお金を持っているの? サイバーライフからの支給品?」
「そうさ、キミの大好きな嗜好品のために喜んで使おう。サイコソーダでいいかな」
「人の真似事が上手なのね。……Lサイズで」

「下がっていなさい。私が先に行く」
「ボクを庇う必要はないよ」
「丸腰のくせに、何を言っているの。いいからあんたは安全なところで証拠でも舐めていなさい」
「キミが安全なところにいるべきだ。ボクの機体には在庫があるけれど、ヒトはそうではないだろう」
「……N、いい? 私は替えの効く存在なんて信じていないの。もし今度そんなことを口にしたら、そのご自慢の舌を引っこ抜くからね、覚えておいて」

(アクロマと「シェリー」の場合)
お願いします、黙っていて。彼女の口が音を出さずそのように動いた。アクロマの最重要タスクとしてその懇願はすぐさま登録される。

『永続ミッション:この女性の正体を秘匿し、「シェリー」として接する』

「貴方がシェリーさんですね。わたくしはアクロマ、サイバーライフから派遣されました」
「……そう、そうです。私、……私はシェリー。よろしくお願いします」

安心したように微笑む彼女の、カラーコンタクトを嵌めた黒い瞳をスキャンする。表示された「シア」の名前にスラッシュを引いた。
最高精度のソーシャルモジュールを搭載したこのプロトタイプにとって、相手の意向に沿った振る舞いを見せるこどなど造作もなかった。

うわぁどれも楽しいぞこれどうしたらええんや。

© 2025 雨袱紗