「どうしようもない程に好き」としても差し支えない程に、彼女に執着し、彼女を崇敬し、彼女を庇護し、彼女を愛している。
(花染の綱に足を乗せ焦がれた人へと渡りゆく)
トウコは誰に合わせてもいい仕事をしてくれますが、アクロマさんとは特に相性が良く、彼の理解者になれる程だと思っています。
彼のことがそれ程大切ではなく、彼が「どうしようもない程に好き」であるシアのことを、彼程ではないにしても大切に想っている。
そんな彼女だからこそ、彼自身にも、シアにも、見えない彼の真実を紐解くことが叶っているようなところがあります。
似た状況だと、クリスさんとゲーチスさんとかもこんな感じかもしれませんね。
ゲーチスさんはクリスさんのことがそれ程大事ではないから、アポロさんみたいに彼女の秘密を尊重して沈黙するようなことはしないし、
クリスさんもゲーチスさんのことがそこまで大事じゃないから、知られると嫌われてしまうかもしれないというリスクを孕んだ秘密さえ気軽に口にしてしまう。
クリスさんとアポロさんは、シアとアクロマさんみたいに「互いを想いすぎているからこそ秘密を持つ」関係であるような気がします。
そして、互いの奥底を暴く人間は別にいる。それってとても狡いことですが、でも同じくらい、幸いで、恵まれたことでもあるような気がしています。
「私のことを私以上に知ってくれている人が、私の「最愛」の他にいる」という事実は、「私」をどこまでも自由に、勇敢にしてくれるものです。
少なくとも私はそう思います。