「お金を稼ぐってそんなに偉いこと? 料理より掃除より洗濯より大事なこと? あたしはそうは思わないわ。だってお金があったって、あなた、何もできないじゃないの!」(42)
「あの人はまるでお花のようです。貴方は本当にそれでいいんですか?」(22)
「掻き出してくれるの?」(35)
ああ、わたしは一人では生きていかれないのです。本当にそうだったのです。このような苦しい思いをしてまで生きたいとは、どうしても思えなかったのです。(8)
「燃えてしまえばいいのに。金木犀もあのカフェもこの街も、全部火の海に包まれてしまえばいいのに。あいつの呪いも、生きた証も、全部無くなってしまえばいいのに」(46)
……言い方を変えましょう。貴方は何のために生きているのですか? この惨たらしい世界にしがみついてまで、貴方が志したいものは、何ですか?(12)
「同じだ、貴様等の手法は5年前と全く同じだ。カロスの汚れを取り払うために人を殺し、あの子の絶望をなかったことにするためにあの子を見捨てた!」(25)
「誰の命もいいように使われていいはずがないと考えるのは、いけないことですか!?」(33)
「あなたが暮らしている「世界」とは、美しいところなの? けれどさっき見た「世界」の天井は、青とオレンジが複雑に混ざって、とても恐ろしかったわ」(10)
「あなたがいてくれてよかったわ。あなたにも、そう思ってもらえるような人になりたい」(57)
周りの人を不幸にして、私の母さんに一生消えない憂いを刻んで、そうして誰もの記憶に残り続けるあいつの、短すぎる、狡すぎる、美しすぎる命に、私はなりたい。(67)
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あかんわ寝よう。これ以上アルミナやシーダの気持ちに浸るのはよくないとてもよくない。