自身を縛っていた恐怖を忘れ、誰よりも大胆に、勇敢に、真摯に、残酷に、振舞うことが許されるのだと思います。
木犀については、
「怖い、嫌われたくない」よりも「私という命にできることがあるのなら、きっとこういうことだ!」が勝ったがためにあのような奇行をやらかしたし、
躑躅に関しても、
「怖い、嫌われたくない」よりも「この人と一緒に此処で死ねたならどんなにか幸せだろう!」が勝ったがために2話にてあの場所に残ろうとしたし、
ピンクゴールドA5でも、
「怖い、嫌われたくない」よりも「私の臆病が私を守るためではなく私の大切な人を傷つけるために作用している、いけない!」が勝ったがために……。
でもなんか、こう並べると、木犀にも躑躅2話にもない健全さがピンクゴールドにはあるから、やっぱり普通の恋ってすげえんだなって。
やっぱり普通の恋ってとても「雨袱紗」らしくないんだなあ、って。