8/19、木田さん

 こんにちは木田さん、メールありがとうございます! こちらではお久しぶりですね。ついったでのサプライズエア企画の際にもお喋りできてとても嬉しかったです。
 木田さんは剣盾からのポケモンデビューとのことだったのですが、ヒスイ地方にも魅力を感じておられるとのことで、来年は一緒にあのオープンワールドでわちゃわちゃできるのではと早くも楽しみになってきています。北海道はいいぞ!

 さて、改めましてお祝いのお言葉ありがとうございました! 本格的なあれやこれの治療が始まったのが、鎧の孤島発売時期と同じ6月末からだったので、同じタイミングでのお知り合いであった木田さんには、もしかしたら大体の流れを見守っていただけていたのかもしれませんね。
 去年8月末~10月辺りは心身共に本当に辛く、もうポケモンなんて書けないんじゃないかとも思ったりなどしましたが、今もこうしてあの世界を楽しめていること、そして遠い将来、同じ屋根の下であの世界を共有できるかもしれないこと……を思うと、ただただ幸せだなあと感じ入るばかりです。

 心から「よし頑張ろう」と思って取り組めていた時期は、実はごく僅かです。木田さんが【そこまでできない気がします】と書いてくださったように、私も「本当にここまでしなければいけないのだろうか」と悩みながら、「いつやめるべきなのだろう」と逃げる機を窺いながら、および腰で戦っていたような感じでした。もっと前向きな心持ちで、もっと多い喪失を乗り越えて、もっと長い期間戦い続けておられる方も少なくないのだと思います。今が限りなく幸いであることを踏まえた上で、けれどやはり「本当に私で相応しいだろうか」と不安になる気持ちは拭い切れません。
 それでも「あなたが今ここにいてくれるという、かけがえのない価値」は信じて、いてくれるって素晴らしいこと、とだけは信じて、楽しいことも苦しいことも味わいつつ、無理のないよう丁寧に過ごしていこうと思います。

 木田さん、とってもお若いので今回の私の件を我が事として考えるのは難しかったかと思います。にもかかわらず此処まで温かいお言葉を頂けたこと、本当に、本当に嬉しかったです。ありがとうございます!
 木田さんにとって「親」というのは自らが対面する「相手」であり、家族には違いありませんが「違う存在」ですよね。「親」が「私」である……すなわち「同じ存在」としてイコールで結び付くことはついぞなかったのではないでしょうか。これまでの私は、そうでした。「親」は私ではない、「違う存在」でした。という背景も相まって、今の緩やかで確実な変化は……言葉が不適かもしれませんがとても面白い。嫌っていた訳でもなりたくなかった訳でもないけれど、端から「相手」「違う存在」として見ていた「親」が、私を表すひとつの代名詞、概念として私の中にじわじわと組み込まれつつある様を、とても不思議に、ちょっと不気味に、そしてこの上なく神秘的に感じます。
 今だからこそ感じられること、考えられることが、他にも沢山あるような気がしています。体調が回復し次第、この辺りも何処かに書き留めて、残していけるようにしたいですね。

 ではでは改めまして、ありがとうございました! またお会いしましょう!

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