5/9、コグマさん

こんにちは、コグマさん。遊びに来てくださりありがとうございます。
お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

緊急事態宣言がようやく解除され、お仕事や学校もどうにか普段通りに戻ろうとしつつありますね。
とはいえ感染の第二波を防ぐためにと提唱されている「新しい生活様式」に、身も心も順応していくにはまだ長い時間がかかりそうです。
お互い、これからも気を付けて元気に過ごしていきましょうね。

最新話、お読みくださったのですね。ありがとうございます!
オリーヴさんですね、私もかなり魅力的な人物であると考えていますよ。パキラさんやルザミーネさんの次くらいには、ぐっとくる女性キャラクターだなあと思っています。
どのような人物であるのか、どのような過去を持っているのか、公式ではほとんど明らかにされていないが故に、様々な解釈ができるのがまた楽しいところで、
今回はその自由性ゆえに、かなり突飛な背景を彼女に盛り込んでしまいました。
受け入れていただけるかどうか心配だったのですが、素敵だと言っていただけて嬉しく思います。

パキラさんとフラダリさんは割と対等な関係にあるようにも描写されていましたが、オリーヴさんとローズさんは明確な主従関係にあり、
彼女がローズさんを慕っていることは明白であったため、その大前提を崩さないようにと意識してユウリとの会話は組み立てました。
この二人の会話も少々悩ましい所ではあったのですが、ローズさんとユウリの会話の難しさに比べたらどうということはありませんでしたね!
(ローズさんとユウリの会話にもう10日以上は手こずっています。あかんわこのローズさん……難しすぎる)

えっ白ワカメの話ですか!? ありがとうございます!(???)
幸運の後に不運が「起こったような気がする」という、偶然と偶然を結び付けて何か突飛な意味を見ようとする試みですが、
これは芥川龍之介の「歯車」にも非常に陰気な美しさで描写されているように、ある程度の人はしていることなのかもしれませんね。
私も、いいことがあった後に卵を落として割ったりすると「ああやっぱりか」などと思ったりもします。
死ネタである某連載のリメイクを終えてしばらくしてから愛猫が亡くなった折にも「あんなものを書いた罰だろうか」などとさえ考えました。

「歯車」の主人公は「あの飛行機はどうして僕の頭上を通ったのだろう」というような、とても些末な偶然に何かとても嫌なものを見るきらいがあるのですが、
そんな彼の精神状態はやはり異常で、可哀想に思われるくらい精神的に衰弱しているのが見て取れます。
……ましてや、狛枝の場合は「偶然」などと呼べるものではなく、幸運の程度も不運の威力もとんでもないものですから、
その強烈な運命性を受け止め続けるためには、あれくらいの狂気めいたものを見に纏って生きるしかなかったというのも頷けてしまいますね。
いや本当にいいキャラクターですよね白ワカメ!

DBHのカーラエンド、そのお姿で迎えるものも確かにございます。
演説を聞いていたということは、カーラやアリス達は一度は捕えられ、リコールセンター行きとなったものの、
そのリコールセンターへ攻撃を仕掛けてきたマーカスがコナーに勝利することで開放された……というルート、ですかね。

あの白いマネキンの姿は「素体」と呼ばれていますが、あのルートで迎える生存EDはもう一つあり、マーカスの力を借りずにカーラ達が自力で逃げ出すというものですが、
こちらのルートも、それまでの物語の中で様々なアンドロイドとよい縁を結んでおく必要があるなど、達成の難易度がかなり高めです。
勿論、あの【無残な姿】ではない、人間らしい姿で迎えるEDもあるのですが、こちらもこちらでたいへん難易度が高くなっております。
カーラ編は修羅の道です。誰かを守りながら生き抜くってこんなにも大変だ!

【全く動かない可愛いだけのぬいぐるみの方が人間から愛情を受けていそう】というお言葉に思わず唸ってしまいました。
いやぁ、ものすっごい皮肉ですよね。
それなりに夢を見て生きている人間は誰しも、愛着のあるぬいぐるみが動き出し、言葉を喋ってくれたならどんなにか素敵だろうと考えたことがあるはずなのですが、
それが叶っている世界では逆に、物言わぬ無機物こそが至上であると考えられていたとしても全くおかしくないんですよね。

あの世界にどっぷりしてしまっている私はどうしてもキャラクター個別の心理や行動についての考察に重きを置きがちなのですが、
コグマさんはこの世界をもう少し冷静に俯瞰的に見ておられるが故に、飛んでくる考察のどれもが鋭く、考えさせられるものばかりで感動してしまいます。
1本の映画であるとみなしても7~8時間はゆうに下らないこのゲーム、考える度にまだまだ心を揺さぶられそうで、とても楽しいですね。

こちらこそ、またお話していただけると嬉しく思います!
更新が滞りがちではありますが、いつでも遊びにいらしてください。お待ちしています。
では、ありがとうございました。またお会いしましょう!

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