12/10、夜那さん

こんにちは、夜那さん。遊びに来てくださりありがとうございます。
師走の頃というのは学生さんであっても慌ただしいですよね。
テストなどで根を詰めておきたいにもかかわらず、外に出れば面倒なウイルスが蔓延しているという有様……。
インフルではなかったとのことで、安心いたしました。冬は特に体調を崩しやすいので、お互い気を付けていきましょうね。
テスト期間はそろそろ終わりでしょうか? そちらも、お疲れ様でした。

そして夜那さん、北の国にお住まいなのですね! 積雪が当たり前の土地に住むというイメージが沸かない身ですが、雪かきなど大変そうですよね。
私はタンバシティ在住であるため、雪は年に数回降る程度で、雪だるまなどを作って遊べるレベルの積雪は年1回あるかないか、といったところです。
代わりに夏はうんざりする暑さではありますが……四季というのは楽しいですが、疲れるものでもありますよね。

わわ、夜那さんのポケモン考察を読ませていただけるなんて! ありがとうございます。
私がだらだらと無駄に長く書いているプレイ日記よりも、余程要点をしっかり掴んでおり、とても読みやすい文章でした。

まずグラフィックの件ですが、やはり凄かったですよね。
巷ではキバナさんが大人気ですが、彼があそこまでの人気を博したのも、
switchになってからもグラフィックの美しさが際立ち、故に彼の表情とか、服装の細部に至るまで、ビジュアル面での魅力がかなり強調されていたからではないかと考えています。
かくいう私も、ビートの乱入試合における瞳の変化に心臓を持っていかれたような人間です。
まるで映画を見ているかのような演出の美しさ、動作のリアリティなど、ただ野生のポケモンと戦っているだけでも目の離せない素敵なゲームでしたよね。

次に世界観やシナリオ面について。
【間違ったってたかだか14歳くらいの女の子にダークストーン押し付けて英雄に仕立てあげようとかそんなことしないですもんね!!】
ワーイナカーマ! そうですよね、そうですとも!(AKAN)
……コホン、ええ、これは置いておきましょう。

推薦状制度について【子供を守るということが考えられた結果】というお言葉には「ああ確かに!」と大きく頷かずにはいられませんでした。
野生のリアルをできるだけ忠実に再現してしまったワイルドエリア、あの場所を避けて通ることができない以上、
ジムチャレンジをするトレーナーには相応の実力と、あと強すぎる相手を見極め避ける危機管理能力がなければ許可することは難しかったでしょうね。
それから、ワイルドエリアにて換金アイテムやが手に入る点を「うわぁ便利!」くらいにしか思っていなかった私にとって、あれを「遺品」と見る考え方はかなり新鮮なものでした。
あと「人に懐いている証」も「ああ、低個体値が故に逃がされたのかな」くらいにしか思っていなかったがために、死に別れてしまったというご解釈にも震えました。

ポケモンとは、どんなに小さな球体の中に入れられる存在であったとしてもやはり「モンスター」であり、
手からビームを出したり天候を変えたりするような力など持たない人間達が手に負えるような存在では、……本来はきっとないのですよね。
そうしたリアルまで演出しているのがワイルドエリアであり、そうしたリアルから子供達を守るための推薦状制度である。あまりにもしっくりきます。素敵なご考察ですね。

ダンデさんとソニアさん、そしてローズさんのお話も楽しく読ませていただきました。
ソニアさんはあのような強すぎる、いっそ怪物めいた英雄性を持つダンデさんと「幼馴染」でありながら、よくぞあそこまで立派に成長なさった……という気持ちでいっぱいでした。
置いていかれる(と感じていた)側にも、置いていってしまった(と感じているかもしれない)側にも、それぞれの葛藤がありますよね。
そしてその「葛藤」の種類が、最早互いには理解できない領域まで到達してしまったことこそが、ダンデさんとソニアさんの微妙な距離感を生んでいるようにも思われます。

ローズさんに関しては「お前なんだよなんなんだよ!」という気持ちばかりが先行していたのですが、
マクロコスモスという巨大な会社を抱えていながら、彼のやりたいことを果たすための時間稼ぎとして、社員や組織の皆様が立ちはだかるという描写が一切なかったことに気付き、
夜那さんも仰っているように【彼を慕っていたオリーヴさんすら自動ドアの外に置き去って】いったことから、
彼は自らの行為が責められるべきものであることを分かっており、それ故に彼の愛したガラルに住む人々、彼の作った会社の社員達を「共犯」にすることなく、
大きな罪をたった一人で背負おうとした……のではないかと考えられそうですよね。
彼は本当にガラルを愛していました。ガラルの未来を守ろうとしていました。
そうした彼の愛と責任感が最悪の形で現象化しまったのが今回の事件であると考えると、やるせない気持ちになります。

ただ、そんなローズさんがただ一人、協力者としてダンデさんに声を掛けたというのが面白いところでもあります。
ムゲンダイナをコントロールする力を持った相手として彼に声を掛けたのだとは思うのですが、
それでも自らの部下に「束になってムゲンダイナを制御してほしい」と頼むのではなく、たった一人に協力を乞うたというところに、
彼のダンデさんに対する思い入れというか、期待のようなものを強く感じました。

ジムリーダーの花言葉については、ご解釈をTwitterで拝見したことがありますね。
(コミュニケーションツールとして用いていないだけであり、ROM専で種々の有名ツイートを閲覧することは実は日常的にしていたりします)
個人的にはキバナさんの「野性的な美しさ」と、ネズさんの「保護」あたりがぐっと来ました。
花言葉まで考えて名前を割り振っているあたりにも、今作のポケモンには人物の制作における力の入れ具合をひしひしと感じましたね。

全体として、希望に溢れた素敵な物語である……ように見せていますが、随所にやはり影の部分を、今まで以上に非言語的に、こっそりと入れてくれているような印象でした。
カセキの復元についても、今までとは違いすぎるやり方に「……えっ」とドン引きしてしまったのですよね。
……が、その翌日にはそのような非倫理的な復元の仕様のことなどすっかり忘れて、ウオチルドン可愛らしいなあ、などといつものように愛でてしまっていました。
ふっ、罪深いのは私の方だったのかもしれない……。

夜那さんご自身のお話も聞かせてくださり、ありがとうございます。
【人生は「美しいこと」のその先も続いていくから、その行為だけが称賛されるべきではありません】というお言葉が、確かな温度で胸に染み入りました。
私は、夜那さんの例にあったような「美しいこと」をすること自体には特に躊躇いを覚えない人間でした。
けれどもその行為の後にその集団の中で生きていくことを考えると、にわかに臆病になって、逃げだしたくなってしまうような、
先のことをろくに考えていない、向こう見ずな人間でもありました。

「美しいこと」だけで終わればいいのに、RPGのEDみたいに綺麗な終わり方でいいのに、衰退の苦痛を感じずに済めばいいのに、などと、私はつい数年前まで本気でそう思っていて、
その「美しい瞬間で人生の幕引きを行う」という一例をとある連載で表現してしまうという利己的かつ卑怯なことをやらかしてしまったことがあるため、
まだ高校生でいらっしゃる夜那さんが「人生は美しいことだけで終わるはずがなく、その先も続いていくものだ」と既に心得ていらっしゃることに、かなりの驚きを感じています。

人生をその先へも続けていくための【保身】という考え方、とても素敵ですね。
心強いお言葉、本当にありがとうございます。

私は、……成人した今ではそうした機会もあまりなくなりましたが、
10代の頃というのは、何か景色を見たり新しい場所へ赴いたり初めての体験をしたり、また教師や先輩と会話をしたり、……といった中で、
天啓を得る、というか「これがこの一瞬だけで終わってしまうなんて勿体ない!」と焦りを覚える程の感動を抱きやすい傾向にありました。
そのため、その一瞬をどうにかして留め置くための手段として、活字化により日記への記載や二次創作での作品化を行っていたのかもしれませんね。
【心理描写に拘りたい】という夜那さんも、私のようにその一瞬一瞬で色々と感じることが多いのかな、などと考えてしまいました。

今ではそうした「過去」のものとなってしまった感動や葛藤や苦痛や歓喜や幸福やその他諸々を、
なるべく鮮明に思い出せるようにするための媒体として物語を作っている、といった状態です。
良いことも悪いことも、沢山体験できるのが10代であり、喜びも沢山得られますが悲しみ傷付くことも10代の頃が最も多いように思います。
今の時期でしか感じられないことが、きっと夜那さんの周りには沢山あります。是非、思いっきり今を生きていかれてくださいね。
喜ぶことも、悲しむことも、全てが貴方の糧になりますから。

FGO、超有名なゲームアプリですね!
先日、ナイチンゲールがどなたかと会話をしているスクショをとある場所で拝見したのですが、彼女の「命を救う」ということへの異常な妄信度合には惹かれるものがありました。
ストーリーもかなり重厚であるようで、一度足を踏み入れると戻れなくなりそうな予感がかなりいたしますね。
ただ、課金は「システム拡張」以外の「ガチャ要素」には使わないという方針でこれまで遊んできておりますので、
レア度の高いキャラクターを召喚しないことにはお話にならない、というようなゲームですと、もうその段階で詰んでしまうのですよね。
あとはまあ、FGOは数年前から猛威を振るっているゲームなので、現段階での新規参入がはばかられている、というのもあるのですよね。トホホ……。

では、長くなってしまいましたがこちらこそ、ありがとうございました。お話できて、とても楽しかったです。
また、お会いしましょう!

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