4/17、翠さん

こちらこそ初めまして、翠さん。管理人をしております、葉月と申します。
特に珍しい名前……という訳ではありませんので、もしお知り合いの方の中に既に「葉月さん」がいらっしゃるようでしたら、
私の名前には苗字を付けて「藤 葉月」と認識していただければと思います。

閉鎖前から……ということは、翠さんは「雨更紗」を、いえもしかしたら「涙法師」の頃までもを、知ってくださっている方なのですね。
長く、こちらのサイトのことを覚えていてくださりありがとうございます。そして閉鎖の折には物語と共に姿を眩ませてしまい、申し訳ありませんでした。
1年強の空白があったため、もうあの頃の皆さんには誰にもお会いできないのではないか、と寂しく思っていたりもしたのですが、
結ぶことの叶った縁は、その多くが途切れることなくこちらの「雨袱紗」でも続いている……という、有難い状況となっています。
それは勿論、私の力などではなく、このような私のことを覚えていてくださった、翠さんを始めとする皆さんの力です。

管理者である私は、残念ながらどのような方がこのサイトを訪れ、どの物語を読み、どんな風に感じてくださっているのか……について、
アクセス解析などの無機質なデータからの推測、もしくは訪問者さんからのお言葉でしか知ることができません。
翠さんという方がずっとこの場所を知ってくださっていたという事実も、また同様に、翠さんがこうしてお言葉を残してくださらなければ分かり得なかったことです。
まずはその点に関して、深く御礼申し上げます。本当にありがとうございます。貴方に出会えて、貴方が来てくださっていたと知ることができて、とても嬉しい。

BW2の小説を好きでいてくださっていたとのことについては、とても驚いてしまいました。
閉鎖のきっかけになったものの一つに、BW2の小説に登場する「シア」への嫌悪があり、
「彼女を贔屓していた私さえもこのように嫌悪してしまうのだから、フラットな目線でお読みくださっている皆さんはきっともっと、あの子のことを嫌いなのだろう……」
などと邪推をしてしまい、深みに嵌まり、抜け出せなくなった……などというお恥ずかしい過去を私は持っています。
閉鎖から1年強を経て、ようやく彼女のことを、また彼女とは対照的なシェリーのことも肯定的に捉えられるようになりましたが、
それでも、シアが登場する連載についてご言及くださる文面を見る度に、心臓が跳ねて、恐ろしくなってしまいます。

……ですが、翠さんのお言葉は恐ろしくありませんでした。ああ本当に、お世辞でもなんでもなくあの物語を許してくださっている方なのだと、信じることができました。
あの物語を受け入れてくださり、あの物語を覚えていてくださり、彼女達に心を揺らしてくださり、本当にありがとうございます。
BW2の連載のうち、「片翼を殺いだ手」と「サイコロを振らない」は加筆修正ののちに更新しようと思っているため、まだ空欄の状態です。
しばらく、もうしばらくだけ、お待ちいただければと思います。

お寄せくださった応援のお言葉、大事に覚えてこれからの糧にしていきたいと思います。貴方のお言葉に支えられて、私は書き続けようと思います。
ありがとうございました。
叶うならまた、お会いしましょう。

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