2/21、コグマさん

こんにちは、コグマさん。
遊びに来てくださり、ありがとうございます。

SSへのご感想、読ませていただきました。
花火ちゃん(ズガドーン)のビジュアルはその……カミツルギ大先生に迫るくらい最高にかっこいい、と思っていたので、
UMのミヅキの騎士が大先生なら、USUMのミヅキの騎士はもしかしたらこのポケモンになるのかな、などと妄想しながら書いてしまいました。
特攻と素早さに極振りした花火ちゃんと、攻撃と素早さに極振りした大先生、しかも種族値が全て素数……いやはや、なんと私に都合の良いポケモンでしょう。

「馴れ馴れしく話しかけるな!」「お前達のことなんかどうだっていいんだ」「分かる? お前、邪魔なんだよ」「いっそ弱いままの方がマシだ」
あの暴言の数々、気に入っていただけたようでほっとしています。
トウコは閉鎖への願望が強すぎるあまり、自らへ踏み入って来ようとする人物に対して似たような暴言を吐くきらいがありましたが、
ミヅキのこれは「不特定多数」へ「無条件」に吐き出されているということで、この理由なき暴力のようなそれに、微塵も抵抗がなかったと言えば嘘になります。

……が、一体、何を躊躇うことがあったというのでしょう?
私が、マーキュリーロードを書いた私が躊躇うなんて、馬鹿馬鹿しい話です。
大好き、で大勢を傷付けてきたミヅキを書いておきながら、大嫌い、で大勢を傷付けることはあまり、だなんて、それこそあまりにもあんまりです。
そういう訳で、あの彼女が出来上がりました。SMのミヅキよりもこのミヅキの方がずっと「分かりやすい子」なのではないかと思われます。

マーキュリーロード(裏)は、First Worldで連載している物語の世界線とは、少し異なるところにあります。
有り体に言えば、そうですね、パラレルということになるのでしょう。
USUMは素晴らしいゲームでした。大好きな悪ボス達にまた会えたときは、彼等がボールを投げているところを見たときは、感動に震えました。
でも、それでも私はSMの世界が好きでした。あのルザミーネさんが好きでした。リーリエが旅立ち、グラジオがアローラに留まってくれるあの世界が好きでした。
あの世界をこそ正史としていたい、と、私は思ってしまいました。
USUMはとても素晴らしい、素晴らしいけれどそれ故に「お祭りゲーム」としてだけ楽しんでいたいと、思ってしまいました。

ですのでUSUMの世界には、他のシリーズの主人公全てが、First Worldの彼女達とは異なるかたちで存在しています。
勿論、似たような道を辿って同じ相手を想った人物もいるのでしょうけれど、
折角の「完全に切り離された世界」としてUSUMを構えた以上「面白い!」と思っていただけるようなレアケースをどんどん放り込んでみようと思います。

「忘れ返してやった」で、アクロマさんが女性主人公陣を呼び集めてきた、というような話をしていましたよね。
あの女性主人公陣も、First Worldと同じ名前でこそありながら、彼女達とはだいぶ辿った運命が違っています。
アクロマさんが「マリー」を知らなかったのも、そのためです。

このパラレルワールドにて、マリー……つまりあの子がどのような存在であるかのみ、現在は確定事項として私の脳内に在ります。
いずれ、書くことになるでしょう。今から楽しみです。

そっそそそれからですねコグマさん?(以下は冗談です、冗談ですが本音でもありますのでHAHAHAと笑っていただくだけで大丈夫です)

あの、あのですね、どうやら私とコグマさんの間にとても深刻な食い違いがあるようなのでこの場をお借りしてすり合わせを行いたいのですけれど……。
【かなり特殊なキャラとはいえイケメンが本編のお相手になるのは珍しいですね!】と、ダルスさんを指してこのように書いてくださっていましたけれどもね?
私は基本的に、そのシリーズ随一のイケメンをFirst Worldのお相手としているはずなのです。
だってほら、アクロマさんを筆頭に、フラダリさんもアポロさんもシルバーも最高にイケメンではありませんか?
アクロマさんのような非の打ち所のないイケメン、他のどんなシリーズの何処にもいませんでしたよね?

ね?

……読んでくださりありがとうございます。たいへん満足いたしました。

大丈夫ですよ、一般的なイケメンと私の考えるイケメンがだいぶズレていることは10年以上前から分かっていることです。
ただ、久しぶりに強烈な齟齬が起こってしまったので、楽しい気分になってしまったのです。お許しください。

「私の酸素を取らないで」に関して【認知が少し歪んでいても言いたいことを命を削らずとも言えた】というご指摘に、私がはっとさせられてしまいました。
そうですね、確かにそうです。木犀では命を賭すことでやっとメッセージを残すことが叶ったのに、
こちらの物語ではこんなにも、こんなにもあっさりと同じことをやってのけています。ズミさん……すげぇや……。

でも恋って、そういうところがあるものなのですよね。そういうものだというように、聞き知っています。
歪んだままでも、いい! と思ってしまうような危なっかしい勇敢、それこそロミオとジュリエットに代表されるような火傷必至の恋。
「ピンクゴールドの初恋」の特別編では、そうした、恋というものが持つ危ういところにも焦点を当てて書いていけたらと思っています。
そうした仄暗い部分を書くまでは、私はあの連載を「雨袱紗の物語」とは呼びきれないような気がしているのです。

ダンガンロンパについてのご言及、楽しく読ませていただきました。「塩」をご理解くださる方がいらっしゃるとはまさか思いもしませんでしたよフフフラダリ
あのゲームでは「誰が好き」と限定することができないくらい、それぞれの人物の命が、生き様が、どうにも重すぎる、と感じました。
命の好みを口に出すことが躊躇われるほどに、彼等は必死に、生きていました。
私の生き方というか、命の価値観に最もぴったり嵌まったのが田中くんの信念であるというだけで、彼等のそれぞれの思いは全て、尊重すべきだと考えています。
許されないことをやってのけたメガネとか白ワカメとかいうのも……いらっしゃいましたが……。

あと「塩」と書いてしまいましたが、私が実際に自らの手でプレイしたのは1と2だけで、3は動画や絵や漫画にておおまかな流れを把握している、という程度です。
1章は実況プレイで拝聴したのですが、塩が自己紹介を始めた瞬間「クロ! この人絶対にクロ!」と思ってしまいました。
だってこんな怪しい人が、こんなにもくつくつ笑う人が、大人しくシロに回るなどということが起こるはずがありませんもの。ええ、間違いありません。
……などと思いながら、けれどもそのくつくつとした笑い方がすっかり癖になってしまいまして、そこそこ……いいえとても気に入っております。

これ以上はネタバレを含みますので、もし私の赤裸々なあれこれをもっと此処で話したい、と思ってくださる場合は、
思いのほか作成に手こずっている隔離ページをお待ちいただくか、Pass付きでメッセージを送っていただくか、という手段を取っていただきたく思います。
V3は……強烈に癖のある作品でしたが、私はあの結末も含めてV3の魅力だと思っています。是非、語り合いたいですね。

では、今回はこれにて。
またお話、しましょうね。

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