K、ナックルシティ

さてさて、ナックルシティに入る前に、ターフタウン以降のガラル地方南部のエリアで捕獲したポケモン、およびその過程で進化したポケモンの一覧を記載しておきましょう。

・サシカマス「おろしいち」(へいらっしゃい! 新鮮なサシカマスですよ!)
・カジッチュ「あきたさん」(リンゴ生産量日本一は言わずもがな青森県ですが、私は秋田県から送られてきた林檎の美味しさを妄信しているような節があります、むっちゃ甘い)
・マッギョ「ハエトリソウ」(見たまんま。高等な擬態をしているのでさぞかし特攻が高いのだろうと思ったのですがそんなことはなかったぜ)
・ヤクデ「いたガム」(エンジンスタジアムの草むらで捕獲。まさかその直後に進化系およびキョダイマックスした姿を見ることになるとは思いませんでした。かっこいいよね)

・マホミル → マホイップ(飴細工を持たせて長らく旅をしていたのですが、どうやら「混ぜる」という工程がカギだったようで、チャンピオンポーズにより進化しました)
・クスネ → フォクスライ(貴様レパルダスの親戚だな!? などと思っていたのですがキツネとネコなのでそもそも接点がなかった)
・カムカメ → カジリガメ(これは予想が付きましたね。カラーリングが明らかにそれでした)
・ウールー → バイウールー(もしや進化しないのでは? と思っていた矢先にこのもふもふは希望を見せてくださいました。しろワカメ、素晴らしいよ!)
・エレズン → ストリンダー(私のエレズンは「ようき」だったので黄色と紫のカラーリングとなりましたが、テンションの違いによって青と紫になることもあるようですね)
・ホシガリス → ヨクバリス(あんなに可愛かったのに! などと思いましたが尻尾の毛づくろいが行き届いていないという雑さ加減に親近感を覚えました。うん、好きだ)

ヨクバリス、フォクスライ、カジリガメは手持ちを進化させた訳ではなく、トレーナー戦で邂逅したものを図鑑の並びにて「あっ、進化系だ」と察しただけだったりします。
あと、12/7に攻略本を購入して、マホイップの色やアクセサリーなどの一覧を確認したのですが、ものすごい種類がいますね!
くるくると回る向き、回す時間帯、などによって色が異なってくるようです。これはマホイップ集めが捗りますね……楽しい!

さて、ストーリーに戻りましょう。ナックルシティに入って、目の前に早速、ビートとローズさんとオリーヴさんがいらっしゃるので近付くと会話イベントが発生します。

「ローズ委員長! ねがいぼしもジムバッジも順調に集めています!」
「流石ね、ビート選手。委員長に選ばれたことを忘れずに励んでいるようね」
「ねがいぼしが沢山あれば、委員長を煩わせる悩みが解決するんですよね!」

ん……?

「いや、わたくしの問題ではなく、ガラル地方の未来のためだよ。それに、ねがいぼしだけではなく、チャンピオンのように強いポケモントレーナーも必要さ」
「……お言葉ですが、チャンピオンが推薦したトレーナーの一人、ホップには、実力の差を見せつけました。ぼくならチャンピオンにも勝ちます! 勝ってみせます!」
「いいね! みんなで競い合い、ジムチャレンジを盛り上げてよ」

(此処でオリーヴさんがビートの方へ向き直る)
「ビート選手、話したいことがあります。ちょっとよろしいかしら」

(二人が立ち去り、ローズさんがナユの方を見て歩み寄ってくる。当然のようにローズさんはジャージに半ズボンのオフスタイル)
「ナユくん、話は聞こえていたかね? 君も知っているように、ねがいぼしはダイマックスバンドにも付けられている不思議な石。
ねがいぼしにはポケモンを巨大化させるだけではないエネルギーを秘めているんだよ!
詳しいことが知りたければスタジアムに行くといいよ。いやもう、今すぐ来るべきだよ! ガラルのエネルギーについて教えるから付いてきなさい!」

えっ強引、とても強引……などと思いながら付いていきたいところなのですが、その前にね、一度整理させてほしい。
ビートはローズさんのためにねがいぼしを集めていた、そしてそれはローズさんに認めてもらうためであると同時に、ローズさん曰く「ガラル地方の未来のため」である。
更にその「未来」を守るには、ねがいぼしに加えて、チャンピオンのように強いポケモントレーナーも必要である……?
う、うん? なんだかよく分からなくなってきました。
ねがいぼしが良質なエネルギー源であり、それを利用してガラルの産業やらなにやらを発展させようとしているから沢山あるに越したことはない、ならまだ理解できるのですが、
「強いトレーナー」が必要であるというのはどういうことなのでしょう?

……ただ、その中身はさっぱり分からないままの推測にはなってしまいますが、
もしかしてローズさんが「ジムチャレンジ」を開催したのは、その「強いトレーナー」を集めることが目的である、などということはありませんよね?
ダンデさんがブラッシータウンで口にしていた「オレの願いはガラル地方のポケモントレーナー、皆で強くなること」というあれも、
実は彼自身が本気で望んでいることではなく、ローズさんに説得されてそのように思考転換させられているだけの話であったりする、などということはまさか、ありませんよね?

ローズさんはこれまで、「チャンピオンのように強いトレーナー」はダンデさんを置いて他にいないと思っていたはずです。
事実、彼はチャンピオンの座を10年近く守ってきた訳ですから。
けれども今年度においてはそのダンデさんが子供を2人もジムチャレンジャーとして推薦するという前例のないことをしたため、
弟であるホップはともかく、ただの子供である主人公というイレギュラーな存在に驚きつつ、
「この子なら本当にダンデくんを超えるのではないか」と期待し、「興味」を持っている、だなんて、そんな、ことは……いやいやいや。

などという考察もとい妄想をしつつ、ナックルスタジアムに誘われたのでそのまま向かいましょう。
中にはビートの姿がなく、オリーヴさんとローズさんのみ。ローズさんがいつものように話をしてくれます。

「ナックルシティのスタジアムは、エネルギープラントとしての役割も持っているんだよね。
わたくしのタブレットで説明を見てみようか!」

タブレット、だと……? それはアクロマさんの専門端末では?
(そんな訳は勿論ないのですが、でも2012年に発売されたソフトで彼が折りたたみ式のタブレットを当然のように持ち歩いていたというのはいやもう本当に、はい、痺れますよね)

(タブレット画面に切り替わる。ナックルスタジアムの塔とその地下の様子、電気の流れなどが柔らかいイラストで図示されている)
「ほら! 分かりやすいエネルギープラントの解説だよ。
ナックルスタジアムの塔からエネルギーを吸収して、地下のプラントで電気に変換し、ガラルの皆に届けているよ!」

(タブレット画面が閉じられる)
「わたくしたちの暮らしや社会は、電気やガス、水道といったエネルギーがないと成り立ちません。
わたくしの関連グループでは、ねがいぼしのエネルギーによって、皆の生活を支えることを目標としているのです」

その後、
ナックルシティの西部にある宝物庫へ向かうようにと告げて、ローズさんとオリーヴさんは立ち去りました。
成る程、ガラルのエネルギー源はローズさんの関連グループに握られている訳ですね。
けれどもその独占性の割には、これまで見てきたガラルはとても健全に栄えているように見えます。
見るからに怪しい発言ばかりしているにもかかわらず、やっていることは慈善的でご立派であり、搾取や隠ぺいの傾向が微塵も見られないがために、
このローズさんを「いいや黒幕だね」と言い切れず、もどかしい思いをしたのですよね。

さて、一旦ポケモンセンターに立ち寄り皆を回復してもらってから、宝物庫とやらのある西側へ向かいます。
向か……おうとしたのですが立て続けにイベントですね。久々にチャンピオン、ダンデさんと再会。

「ナユ! 順調にジムバッジを集めているな! なのに君のライバルであるホップはどうしたんだ? オレの顔を見るなり「アニキ、ごめん!」なんて謝るから驚いたぜ」

この台詞からするに、ホップもナックルシティには到着しているのですね。
「ナックルシティで会おうぜ」と言われて別れたため、いつ再開できるのだろうと少し心配していたのですが、この様子ならすぐにまた会えそうです。

「もしかして……アイツ、負けて落ち込んでるのか?」
(ビート選手に、を選択)
「負けて落ち込め! そこから立ち上がれ! 何故負けたか考えろ! 成る程、アイツ……案外、いいトレーナーになるかもな!」

この打たれ強すぎる兄にしてあの前向きの過ぎる弟か……と思ってしまったのも確かですが、この時ばかりは彼のポジティブな発言に心の底から救われました。
ですよね、ホップはそんな弱い子ではないはずだ。ビートにけちょんけちょんに言われたくらいで心を折るような人間ではないはずだ。
ダンデさんの言うように、負けても、落ち込んでも、そこから立ち上がることのできる少年であるはずなんだ。だから、きっと大丈夫です。

その後、委員長との打ち合わせがあるとダンデさんは告げ、宝物庫への案内と、そこにナックルシティのジムリーダー、キバナさんがいると教えてくれます。
言われるがままに向かった先で、いました、キバナさん。……ああ、貴方は確か、オープニングのエキシビションマッチでダンデさんと戦おうとしていた人じゃないですか!
オープニングの際にも思いましたが、この人、目が本当に綺麗です。
肌とか笑顔とか服装とか仕草とか口調とか、彼を構成するものは全て情熱的で前のめりな印象を受けるのに、目だけが異質の涼しさを持っています。
でもその「涼しさ」を感じさせるはずの綺麗な綺麗な青色も、このキバナさんに埋め込まれてしまうと「青い炎」にさえ思われてくるのが面白いところですね。

スマホを弄ってナユの情報を確認し、「キバナ様に挑むにはジムバッジが7個必要だから今は無理だぜ(要約)」というようなことを告げるキバナさん。
「宝物庫か! 歴史からポケモンを学ぶのも悪くないやり方だよな!」というお褒めの言葉を下さり、「オレ様についてきな」と案内までしてくれました。
彼の背がとても高いことと、一人称が「オレ様」であることと、勉強に好意的な姿勢を見せたところから所謂「脳筋バトルスタイル」ではないことなどを情報として噛み締めつつ、
いざ、宝物庫へ。

中にはソニアさんが既にいらして、宝物庫にある「英雄のタペストリー」についての分析を主人公と一緒にしてくれます。
エンジンシティにあった英雄の像は「一人」だったにもかかわらず、昔の資料として残されていた壁画のようなものには、必ず「二人」の英雄が存在していましたね。
この矛盾は何を意味しているのか、英雄が二人であることが何故大衆には伏せられているのか、などを考えつつ、現段階では答えが出そうにないので、このまま冒険を進めます。

キバナさんにジムチャレンジに向けてのエールを頂戴してから、さて、6番道路へ向かいましょう!

……いやいや、その前に観光! 観光しましょうよこの立派な町を。絶対面白いものあるって。
と信じて散策を行ったのですが、エンジンシティにもあった喫茶店とブティックと美容院があったくらいで、
あとバトルの道具である「きあいのタスキ」をくれるMr.気合いという人物と戦ったり、エレズンをトゲピーと交換してくださる方がいたり、
カジッチュというリンゴのポケモンを譲ると二人の少年少女によるあったかいラブストーリーを拝見できたり、小さな女の子から手紙の配達を頼まれたり、
……といったことはまああったのですが、他には特に目新しいものもなく、そのまま6番道路へ突っ切ることになりました。

あ、でもね、薔薇園がありました。立派な紫の薔薇園。ナックルシティのイメージカラーなのか、それとも高貴な色として選ばれただけなのかは分かりませんが、とにかく綺麗でした。
バウタウンやブラッシータウンにはピンク色の薔薇が目立って明るい雰囲気でしたが、色を紫に切り替えた途端、同じ花でも印象がまるで変わってくるのが面白いところですね。

2019.12.8

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