もういいよ、とは、家族や親族の何方も決して云って下さらないもので

 50万あれば東京で1か月は余裕で遊んで暮らせるはずですが、私は何の治療も必要ない健康体のはずなのですが、にもかかわらず拷問と恥辱めいた馬鹿みたいな治療に捨てざるを得ないのが今の状況でありますために、ほとほと逃げられない今の状況と云うものがどうにも嫌になるもので、衝動的にというのではなくやんわりと諦めるように、喜ぶように、ああそうかあ別に頑張って生きなくてもいいのかなどと思ってしまいたくなる瞬間だって、当然のように訪れるものでございます。

 それでもどうにかこうにかして誤魔化しながら、慰め合いながら、八つ当たりをしようとしてみたり癇癪を起こして暴れ回ることを夢に見たりなどしながら、やっぱり今日も阿呆の顔をして朝日に目を細めるのでございます。

 930ml78円のコーヒーが美味しいので今日もなんとかやろう。

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