「あなたはそこにいますか?」

 ファフナーの話ではなくてね、猫の話をしているんです。シュレディンガーのNEKO、がらんどうの瓶……叩き割ってしまったあとの砂鱗はまだ私の足の裏に埋もれているだろうか。それは本当に鱗だろうか。ただの硝子のゴミにすぎないのではないのか? そんなものに命を見るなんて愛を感じるなんておかしくないか? 馬鹿げていないか? 分からぬ私にはもう何も……いやもう落ち着け仕事に行くぞ! 今日も元気! 花が綺麗なのでよし!

 ちゃうねん砂鱗はそういう意図で書いた話では断じてなかったはず……おかしいな?

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