すごすぎる。
魔法使い? 心の解剖人? よく分からんがとにかくすごい。相手は「どうでしたか?」って聞いてくださるだけなのに、それに対して私の口から転がり出てくる情緒と情報の量がえげつなさすぎて、私が気付いていなかったことでさえ引きずり出されてきてしまって、もうただただびっくりする。自らメスを突き立て腹を開いて「こんな感じ」って見せているような感覚。相手が腹を「縫い合わせてくれる」という確信がなければできないことだ。すごいな、10年以上お世話になっているとはいえ、1ヶ月から3ヶ月に一度しか話をしないような、そんな、ただの他人なのに。
ただ今回、珍しく、魔法使いの側から発言があったから、私の開いた腹はだいぶおかしな様相を呈していたんだろうな。いつもなら「ええ、それでいいと思います」って笑ってくださるのに、今日は違ったものな。「ずっと今のままであることはないはずだから、同じままであるはずがないから、周りの人の心も貴方の心も少しずつ変わるし、心が変われば状況も環境も変わるから」そういう趣旨のことを、より私の心に親和性の高い形で言ってくださったので、そうだなと、周りへの情がある限りこれ以上悪くなることはあまりなさそうだなと思えて、少し楽観的になれたよ。仮に更に救いようなく悪化したならそれはもうこちらにも相手方にも一切の情なし、捨てて新しく旅立ってしまえということなんだから、その最悪なところに留まらなくてもいいはずなんだから、問題ないんだきっと。よし!
ありがとうございました。