イズルとK(何度でも書く)

「貴方にとっての希望とは何ですか」
「何をせずとも、何を言わずとも、ただそこに在るだけで価値のあるものよ」
「その場合の価値とは、何ですか」
「あたしが、あたしのままでよかったと思わせてくれるような喜びのことよ」

 その気になれば地球くらいあっという間に滅ぼせてしまうレベルの悲しいチート頭脳を持っているイズルが、たったそれだけの喜びを差し出すことの難しさにふと気が付いて小さく笑ってくれたなら、きっともうそれこそがKの希望であり価値になってしまうと思うのだけれど、そういえばこの対話って24とかこう言うところに吐き出すだけで本編には一度も入れていないな、しまった。

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