教師陣を好きな人は常に飢餓と戦っている、で笑ってしまった

 いやこれついったで拝見した文章なのですけれどもね。いやいや待って、そんなことない! そんなことないって! 
 トレイン先生の二次創作が少ないおかげで私はのんびりトレイン先生へ想いを馳せていられるし、たまに登場してくださるだけで幸せな気持ちになれるし、なんなら授業の「マナーのなっていないことだ」とか試験の「その調子で今後も励むように」とかだけで元気になれるし、更新されていくとんでもないストーリーによる度重なる上塗りで大きな立場変更性格改変などが起こる心配もないから心中穏やかだし、もうねその程度でいいんですよ好きな人を目にする機会というのは。
 たとえば私がリーチ兄弟やジャミル・バイパーのこと大好きだったりしたら目も当てられないよ、リーチ兄弟はついった開けばそこら中にいるからね。たまにグロテスクなものとか非倫理的なものとかも飛び込んできてちょっと怖くなったり気分悪くなったりすることもあるけれど(その度に「リーチ兄弟は人魚でありモストロであり決して人ではないのだから相容れなくて当然」という認識を噛み締めて生きている、人の形をしたモストロ、この設定もちょっとセバスチャンに似てるな、悪魔で執事だものな)トレイン先生は一切そんなことないからね。ジャミルは、いや違うなジャミルというかスカラビアは全体的に5章更新により大きな認識改変を余儀なくされていて彼等のことをどう捉えていいのか分からなさすぎて正直もう疲れた。4章だけでよかったという気分。4章ですっぱり終わって5章はオクタみたいなドタバタコメディ風助っ人位置にいてくださったなら私はまだジャミルを、というよりもスカラビアのことを好意的に見られただろうと思うよ。……などと思ってしまうあたりきっと私にはこの「ストーリーが続々更新されていきその度に人物の認識を改めなければならなくなるようなタイプのソシャゲ」がほとほと向いていないのだろうな。アズール・アーシェングロットがこれ以上5章に出て来ないことを(これ以上の上塗りが起こらないことを)祈っているようなへっぴり腰なもので……駄目だなあ。どんな描写が為されても私はアズール・アーシェングロットを信仰する、などとは言えないんだ私は。あの世界を信用できない。セイボリーになら言えるんだがなあ。ポケモンの世界のことは信用しているから。
 よし考えるの終わり。授業を始めよう。トレイン先生の授業が最高に楽しい。素晴らしき平穏、素晴らしき安全、好きな人のことはただ静かに思っていたいね。アクロマさんみたいにね。私がどうしようもない程に貴方を好きなことをどうかそのまま知らずにいてください、ね。

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