この村を犯罪でいっぱいにしよう

 去年引っ越してきてからたまに通っている回転寿司屋さんがあるのですが、そこでは何かにつけてお寿司の上にいくらとカイワレ大根がちょっとだけ乗っているんですよね。いや悪口じゃないですよ、お洒落でいいなって思います。カイワレ大根は苦手ですが短いの2本か3本くらいならまあ食べられないことはない。ですから5粒くらいのいくらを箸で摘まんでおいしく頂いた後に、カイワレ大根を口にくわえてスナフキンごっこと洒落込みます。多分あの回転寿司で「この村を犯罪でいっぱいにしよう」と言わなかったことがない。いい年した大人がほんま馬鹿ちゃうかと思われるかも分かりませんがそのご認識は正しい。実際馬鹿です。スナフキンのことを知らず「うん」と頷くだけの家族もちょっと馬鹿です。以上!
 大人になるとカイワレ大根のおいしさが分かるようになると言われた育ったのですが一切そんなことはなく、未だに私の中であれはただの葉っぱであり、スナフキンごっこの材料でしかありません。あれってどうすればおいしくなるんでしょうかね。無理ですかね。どう調理しても苦みが取れないのはもうゴーヤと同じ宿命であると考えた方がいいんでしょうかね。あんな苦い味しておいて見た目ごっつ可愛いんだものなあ。困ってしまうなあ。その点、豆苗ってすごいよなあ。ちゃんと最後まで緑だし苦くないし根っこを日当たりの良いところに置いておけばまた生えてくるし葉っぱも可愛いもんなあ。欲張りセットじゃねーか素晴らしい。君に決めた!

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