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　書く人である。読み返す人でもある。忘れっぽい人である。思い出すこともしばしばある。神である。でも人間の形をしている。世は美しく在れ、を本気で唱えている。彼の世界への「不干渉ルール」はフランクル大先生が唱えた神の在り方に酷似している。槍を振り回す。魔法を得意とする。本を読むときは眼鏡を掛ける。眼鏡を褒められた日さえ手帳にメモする。愛に対する恐れのない人である。神であるという自覚を多分に有しながらも人として誰かを好きになる選択をしてくれた人である。そしてきっと、きっと永遠の時を生きる。

　マーガレットさん、お母さんになってた！　なんてこった！　しかも「うちの子たちにも会いたくなってきちゃった」って言ってるから二人以上いらっしゃる感じなのか！　前作でバレットさんが二人の娘のお話をしていたときは、実際ルンファク2で彼の娘とお話する機会とかもあったからそんなに驚かず、「あれからまた一人家族が増えたのか、そっかそっか」くらいの反応だったのですがこれは、これはびっくりする……マーガレットさんに子供はめちゃめちゃびっくりする……。
　そんな子供たちを置いて曲作りの旅に出ているということはすなわち、子供さんもそれなりに成長して自立されているくらいにはなっているということなんだな。すなわち本当の本当に「ゼークス帝国が滅びてから数十年」なんだな……。駄目だ信じたくない信じたくないって考えていたけれどこれもう本当にそうだそうでしかない。嫌だなあ、時の流れの惨さを、美しく成長したマーガレットさんから聞き取るのとても辛いなあ。そんでもってその時の流れの惨さがこのままいくと直にナユへと降りかかってきそうだから益々怖いなあ。

・モノや人やモンスターの瞬間移動（花を持ってくる、人を飛ばす、小鳥モンスターを出す、など）
・モノや人に触れることで「残留思念」を読み取る（家の壁に触れて、前の家主の食事を三世代分遡って読み取るなどしていた。ナユの心も読んだ）
・何かしらの衝撃を得ることで忘れていたことを思い出す（思い出す内容があまりにもぶっ飛びすぎているため、狂言扱いしてしまいがちだがおそらく全て本当のこと）
・歌うことで人の心を震わせ、また人をスヤァさせることができる（眠ってそのまま翌朝になっていた時は流石にびびった）
・雷に打たれても平気っぽい（不死身……）
・雲の上や異界への「ゲート」を開く（ここからもうチートの代名詞とでも言わんばかりにいよいよ神らしくなってきたのだ）
・時を止める（「時間が止まればいいのに」というナユの発言に対する「できますよ」という応答より確認。ただその場合、ナユの時間も止まるらしい）
・一時的に声を取り上げる（口が凍る、とかではなく本当に音だけが消えているっぽい。原理としては「音の瞬間移動」と捉えた方がいいのかも）

　いやほんと誕生日が同じということもあってか、イズルを彷彿とさせるチートっぷりで楽しくなっちゃうな。何故こんなにてんこ盛りにしてしまったんだ。ただの忘れっぽい紳士でちょっと手品が得意で、自分のことを神だと思っている人、っていう感じのヤツでもよかったと思うのですが……。いやでもほんと驚かせてもらいましたよ、最高。本当に本当の神が候補者の中に紛れ込んでいるなんて思いもしないじゃないですか。そんでナユの心地とだいぶ共振しはじめている私（プレイヤー）はもはや、この人が神であろうが人であろうがそんなことはどうだっていいとか本気で思い始めているので……やっぱりすごいよねこのゲーム。
　でも少し、ほんの少しだけ「やばい存在がルーカスに神の力を与え、思うがままに行使させているだけで彼自身は本当はただの人間である」とかいう馬鹿げた推測をしたくなってしまう私（人間）がいる。往生際が悪い……先に死にたくないからってそんな妄想許されないぞ。

　刀剣乱舞ってあるじゃないですか。サービス開始から半年後の8月1日に遊び始めたので審神者歴としてはそこそこ長いのですが……あの、さ、神様でしょう彼等。彼等だってめちゃめちゃかっこよくて魅力的なはずなのですが、彼等のどなたかと共に戦うとか、一緒に生きるとか、まではいいとして、愛し合うとか伴侶になるとかという構図が……「我が本丸においては」まったく想像できなかったんですよね。
　それと条件はほとんど同じであるはずなのに、なんで私は、ナユとこの神様が一つ屋根の下で夫婦として暮らす様をさも当然の未来のように想像しているんだろう。なんだ何が起こっている。気持ち悪くなってきた。ひどい傲慢である。

　それはさておき自宅！　2回目のデート自宅指定きたのでちょっとお部屋片づけます。武器庫と農具庫と本棚に溢れかえった部屋にお招きするのはあまりにもあんまりだ。家具を買わねば。資材はないが金はある。