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※10/16よりZ-Aのネタバレに一切容赦がございません。閲覧注意!

現況報告、趣味語り、お返事不要としてくださったコメントの受信報告など。


▽ ものすごいふんわりした何か

2020.06.26 Fri * 20:31

「ボクは、木ではなくクリスタルで出来た人形を見たことがあるんだよ。その人形は本当に滑らかに動くんだ」
「そりゃあそうでしょう、だって有機物じゃないもの。そこに命の残滓による抵抗が働かない以上、ただ平坦な秩序をもって操り手に従う才覚というのは、そうした無機物の方が余程あるでしょうよ」
「鉱物は無機物だろうか? ボクにはそうは思えなかった。いやもっと言うならば、あれを鉱物と解釈すること自体がボクの驕りであるのかもしれない。あれはもっと別の、そう、概念のような」
「それの正体が何であったとしても、そんなものは紛い物よ。生きているように動いたとしても、その中に命なんてありはしないじゃないの。あるように見せているだけだわ。無機物ってほら、そういうことが本当にお上手よ。私、知っているの」
「いや違う。違うんだよアイさん。ボクが見たのはそんなものじゃない。あの人形は……」

「いや、ボクがそのように形容するのはおこがましいかな」
「何、その人形を偶像にでもするおつもり? まさか、神様なんかと錯覚したとでも?」
「どうだろうね。神様に恋をするほどの驕りを抱えているという自覚はなかったのだけれど」
「……こ、い」

「あの方は神様だ。ボク以外のために存在する神様だ。それをボクが勝手に崇めているだけだ。その不実で不完全で不思議な在り方を、ただ尊いものだと思っているだけなんだよ。これは信仰だ。ボクの全てよりもずっと重いであろう代償を支払って、ボクが一生掛かっても辿り着けないところへ上り詰めたしまった、かつてのボクを知る存在への、信仰だ」

「……ねえイツキさん。貴方は私と、結婚しようとしているのよね?」
「ああそうだよ。それが何か?」
「でも恋をしている、私以外の人に」
「ボクの恋は叶わぬものだ。信仰は遠くに在るべきで、叶わないことこそが正しいんだ。何せ相手が神なのだからね。君だってそうだろう」
「私の好きな人は神様じゃないわ」
「でもボクでもない、そうだよね? だから『契約』でいいのさ。君を少しでも生きやすくするための、そしてボクが少しでも楽になるための、結婚という形の契約」

「ねえ、ボク等、仲良くなれるといいね」
「……」
「いつか、この傷を舐め合う行為を愛しいと思える日が来るかもしれないだろう」
「きっと来るわ。貴方はとても素敵で優しい人だから」
「君だって負けていないさ。君に好かれた相手はさぞ幸せだっただろうね」
「貴方だって! 貴方の想いだってきっと、その神様を幸せにしていたわ」
「……ありがとう。そうであったなら、嬉しいね」

▽ 平日の午前に遊び惚けた代償はしっかり払って来た

2020.06.26 Fri * 20:27

 疲れた、でもまだ終わってないんだなあ、土日にもちょこっとだけノルマ繰り越されちゃったんだなあ、やっちまったなあ。


▽ 流石にこのタイミングで依頼が来るのは笑う

2020.06.26 Fri * 12:12

   ひぇ、午前中遊んでましたすみません!


▽ 行ってきました、人形浄瑠璃の工房跡

2020.06.26 Fri * 12:04

 以下、興奮した私の乱雑なメモです。ポケモン一切関係ありません。関係ないです、ええ、今のところは。

・淡路島で発生した「文楽」が2つに分かれ、コガネシティ方面では都会に生きる少女たちの繊細な感情を、タンバシティ方面では漁村や農村で生きる女性たちの激しい感情を、あらわす。
・主使いやらせてもらった、仕掛けをくいっと押すと女性の頭からはツノが生え、口からは牙が見え、目は血走り鬼になる。女性の激情の象徴として「鬼」が表現されるという発想はこの頃ドメジャーだった。
・足をやれるまで8年、手とかやれるまで8~10年、そこまで修行してやっと主使いさせてもらえるらしい。そんな顔の部分を、人形遣いとしての誉れとも呼べるところを私は「持ってみて、どうぞ」「わー! いいんですか!」などという軽い気持ちでだな……これ当時のお弟子さんが聞いたら泣いちゃうんじゃないか
・藍の染料、ドイツから(おのれドイツ)安い化学製品が入って来たので一気に廃れてその影響で人形も人気を失う、県外に出ていったり山奥へ演じに行ったりした。岐阜県に向かうことが多かったらしい
・人形を3~4体、木の箱に入れて2~3人で全国を回っていた。これを「箱回し」という。……「箱回し」という!! これだ!(何が)
・全国で演じた先で、口減らしのために観客の家族、子供を「是非に」ってこの一座に送り付けることもあったらしい。ただ10人くらい入ってきて、ちゃんとその仕事ができるのは一人か二人。あとは別の仕事を別の場所で見つけて、出ていってしまうのだとか。
・短い映画も見せてもらった。職人さんの言葉が忘れられない。人形を作り操る側の人間が「人形に操られているような気がいたします」と仰る。
・桐の木を10年くらい乾燥させて顔、目や眉や口のからくりにはくじらのヒゲでバネとする、眼球は木のものもあるけれど、ガラスのものもあった、綺麗だった。本当に人を作っていた。
・丸太、私が見せてもらったのは直径17cm、高さ20㎝程度のもの。これを彫って人の顔にする。人の顔にしてから耳の部分で二つに割って、中をくり抜き、からくりを入れる。眼球の構造が一番目立っていたけれど、くじらのヒゲの存在感もなかなか。
・顔の表面には削ってからサメの皮で「32回」やすりをかけ(何故この数なのかは分からないが決まっているという)、それから和紙を何十にも重ねていく。顔のあの綺麗な白はカキの貝殻を潰したもの、子供たちにうすでパリパリさせて、お小遣いをあげていたりもしたのだとか。
・からくりを入れてから、二つに割った頭をくっつける際にはにかわが活躍する。綺麗な白いヤツを塗ってお化粧した後のツヤ出しにもにかわ大活躍。
・肩はヘチマで作っている。重量軽減のためらしい。着物とかとても重かった。一体の人形は「主」と「手」と「足」で三人協力で動かす。
・この職人さんの工房では菊人形も作っていたと聞き大歓喜。お写真撮らせていただいた。菊の花も職人さん、育てていたらしいけれどこちらは完全なる趣味のもよう、人形に使うものではなかったらしい。ひしゃくで水をやる様子が映画の中にあった。

・「昔の人形は綺麗。今の人形はほとんど合成・化学製品ばっかりでね」とスタッフのマダムが仰っていた。まあこれは浄瑠璃文化を支える方の側からの贔屓目が入っていると思うのですが概ね賛同できる。この時代の人形って、まあなかったから当然なのですが全てが有機物で出来ている、ネジの一本でさえもくじらから頂いてくる。現在の人形は無機物で出来ている。プラスチック、つまりDBH風に言うなら「貴方が望むものになる」ための素材だ。現在の人形は己の意思を持たない、当然だけれどそう。如何様にもなろうとする、そこに抵抗の入る余地は決してない。一方、有機物で作る人形にはどんなに綺麗に作ろうともデザインの限界がある。命の枠から外れ切らないその有様は、くじらやサメから部品を切り離されても尚、個々のものが「生きようとしている」ように見える。そういった差を、確かに私は「綺麗だ」と感じる。

 はー素晴らしい時間だった。小一時間はいたかな? 小部屋が2つあるだけの狭い場所だったけれど、解説のマダムを独り占めさせていただいたので充実度がとんでもないことになっている。ありがとうございました。タンバシティの文化、いいじゃん!
 この感動をこの一日だけのものにしたくないなあ。そういえば私はピッピ人形から着想を得て何かを書こうとしていて、その調べものの過程でこのタンバシティの人形浄瑠璃について知ったのだったな。それで、その資料館が家から車で5分のところにあるなんて言うものだから、その……。
 いやこのご縁腐らせちゃ駄目でしょう。どうにかしなければいけない。こいつは忙しくなってきやがった!

 でも今日は更新ないです、午前中に2時間もサボったので午後からのお仕事ノルマがとんでもないことにフフフラダリ


▽ 「誠実」で花言葉の逆検索をかけたら

2020.06.26 Fri * 9:00

 想定していたキク科のノースポールよりも先に「リンドウ」が目に飛び込んできて、ああそうだったシアの花だ、こいつの十八番だったな誠意というのは! などと非常に楽しい気持ちになったので今日も元気に仕事ができそうです。やったぜ。


▽ 「ピッピ人形」をお洒落に呼びたい

2020.06.26 Fri * 7:33

 おはようございます。

 ピッピ人形としていますがこれはとある女の子を形容したもので、決してサンムーンに登場した宝石のことではありません。「やさしくありませんように」でアルミナが「お花のようです」と形容されていた、あのニュアンスと同じですね。憐憫と、侮蔑の意味を含ませた言葉として使いたい、これを。
 マリオネットはもう既にタイトルとして使っている(マリオネットの逃飛行)。パペットではなんかちょっと軽い気がする。マペットが一番近いけれどこれは造語であるらしい。演劇として見るなら普通に「人形劇」とか「人形浄瑠璃」とかでもいい。えっあっ人形浄瑠璃の中に「文楽」ってのがあるんですか素敵! はいこれが現代のメジャーな人形浄瑠璃なんですね、そして大阪発祥……なんてこったすげえや大阪!
 えっ深い、文楽とても奥が深い……。うわぁまだwikipe*iaしか見ていないのに早くも素敵な単語がいっぱいだぁ。いやぁこんなに沢山のニューワードに朝から出会えるなんてワタクシ、嬉しみが深い!(1日1セイボリー達成)

 ふっ、あはは! 故郷であるタンバシティ人形浄瑠璃を差し置いて文楽に心を持っていかれるとは! 故郷を愛する心は何処へ行ってしまったというんだ。
 そういやタンバシティにもありましたね、人形浄瑠璃。菊人形の方が身近だったから忘れかけていました。そしてその、ええ、人形師様の道具たちが重要有形民俗文化財に指定されていて、その保存場所である小さな資料館が、うん、私の自宅から車で5分のところに、あってだな……へえ、今日開いているんですねへぇ。
 よっしゃぁ! 行ってきまーす!!

 いや待てよ、菊人形の方でもいい気がしてきたなあ(おい)


▽ 「それから」をラブコメ風にしたお話がセイボリーでぱっと浮かんだ

2020.06.25 Thu * 21:27

 わ、私はご紹介していただいた超有名日本文学作品に対してなんてことを。


▽ ラブコメ要素10~15%くらいの大論判三部作ですが

2020.06.25 Thu * 21:02

 キーワードとして「配慮」や「真剣」を使い、またユウリの側としては思いが通じ合うことを最終到達点としていない(ラストのあれは彼女にとって予定外のものであった)ことを考えると、やはりいつもの「重く深く真剣に想う」タイプの話であることには変わりありませんでしたね。
 また重たくやってしまったか、という気持ちよりも、ラブコメという異質なものをねじ込んでも尚、物語が私らしさの型から崩れていないということに安堵する気持ちの方が強く、成る程こう書けばいいんだな、というのが何となく私の中で掴めた気がします。ただこれはセイボリーの尋常ならざるコメディパワーに背中を押されただけの話で、別の主人公と別のお相手になると全く書けなくなってしまう可能性も……というかきっとそうだろうな、やっぱりセイボリーってすげえや!
 ラブコメ的な何かを「書こう」と思って意識して書いたのは初めてか、あっても6年以上は確実に前の経験となります。雨袱紗の呪いを受けて7年目の方が「ラブコメ……んっふふ確かになかった、そんなの雨袱紗で見たことない」と太鼓判を押してくださいましたので間違いありませんね!

 連載として書いている「それゆけ丹色のシュガーベア」も、やはりセイボリーに頼りまくってようやく10%程度のラブコメ要素が入るといったくらいの代物にしかならないかと思いますが、書いている当人としては非常に楽しんでおります。次の更新分ではエレガント・ファッショニスタとして、ユウリの「帽子」をセイボリーに選んでいただこうと思っています。ネズさんのCrasy Cold Caseではニットベレーのピンクで落ち着いたのですが、今作もニットベレーで、色だけ変わります。
 メインルートとして据える予定のビート原作沿いに関しては、デフォルトの「緑」のままでいこうかなという気持ち。こっちにはきっとラブコメ、0.5%くらいしか入らないんだろうなあ。


▽ いつ見てもめちゃめちゃ綺麗だな! セイボリーの目!

2020.06.25 Thu * 20:27

 顔芸をしても尚損なわれないその水色の、透明度の高さたるやもう……あかんて、あかんて……。
 なんか、キラキラしてないんですよ。輝き、と記載するのが躊躇われるくらいに色素が薄い。フラダリさんのあれよりも更に薄い青をポケモン界では初めて見た気がする。ダリのあれは「重ねすぎて空になってしまった空気の色」なんですけれどもセイボリーのあれは、うん、まだ色を持つに至っていない水の色というか、ただ水色と表記するしかないという有様なのですが……連載の中でちゃんと描写決められたらいいなとおもう。
 カロスには青い目の人ってそこそこいました。マリィにネズさん、キバナさん、マクワさんとメロンさん、ポプラさんもそうですし、ルリナさんも……。全体として目の色は「緑」「黄」「青」が多い。だからだろうか、サイトウさんの「灰」とビートの「菫」はめちゃめちゃ目立つんですよね。カブさんのあの、中が白いタイプの目は何と呼べばいいのかな、三白眼? いやそれ目の形であって色ではないから、うーん?
 セイボリーも分類としては「青」なのだろうとは思うのですが、薄すぎる。キバナさんのキラキラした宝石みたいな青と並べると息を飲んでしまう程の儚さだ。こんな目で顔芸してくるんですよ。狡いって。


▽ 大論判三部作、これにて完結

2020.06.25 Thu * 15:17

 短編でこの形を取ったのは、マツブサさんの「別離の四部作」以来のことですね。ただあちらは続きものではなくそれぞれがそれぞれの仮定のもとに進んでいるというだけの、同じテーマを扱ったシリーズものとして書いているので、純粋な「×部作」としてはこれが初めてかな。
 論判、とはまあ、口喧嘩をちょっとだけかっこよく言った感じです。本当は逆転裁判のあの激動の流れをイメージさせるような単語を、と思って探していたのですが、日本文学「三四郎(夏目漱石様著)」の中でこれが使われていたようだと知ってしまいましてね。漱石様かあ、漱石様なあ、あなたさまには個人的に今、ものすごい思い入れがあるぞ、などと一人で盛り上がったので論判を単語として採用いたしました。
 大論判、とすると、大乱闘、とニュアンスが似てしまうのがまた楽しいところ。ちょっとクスっとできるのもセイボリー感があっていいね、などと個人的にはそれなりに満足しており

 お付き合いくださりありがとうございました。次も確実にセイボリーです。

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