余命いくばくかの夢を見た

 棺に入れてくれるコートとそうでないものの話までしてた。
 ドラマを見ている感覚だったのに、その二人がぼやけて私達の顔になった途端、一気に目が覚めた。
 こんなのは困る。誰が相手でも先が私では困る。私が泣かれる側では困る。私が大事にされるのでは困る。万が一そうなることが今後あったとしても、それでもあなた方にはちょっとばかし泣いてもらってから、平気な顔して先、生きてもらわなきゃ困る。あの人も、あの人も、あの人たちも。

 夢供養のためにスマホライト浴びてしまったからもう眠れる気がしないなこれどうしよ、外うるさいな、雨降ってる

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