「貴方がそこに居ては泣けないから一人にしてくれと言っているんですよ」
「私は貴方を許すために来ました」
「それは無理です、アポロさん。だってこの青はもうとっくに貴方のものになっているから」
「貴方は、読みたいですか?」「お姉ちゃんも読んでほしいって思っています。きっとそれが答えです」
「お姉ちゃんは大人しく待っていられるような人じゃありません」
「もうとっくに友達だと思っていた、とでも言うつもりか?」「そう言おうとしたけれど、やめたの。君のことを友達って呼ぶには、その言葉はなんだか遠すぎるような気がして」
「もっと近くて大切な人のことを表す言葉を、知らない?」
「貴方は何も言わなくていい。貴方はただ此処に居てくれるだけでいい」
「クリス、また今日のように泣いてください。私は悪い大人だから、貴方が泣いているところを見ると少し、嬉しくなるんですよ」
「許すよ。許すとも。貴方が私にしてくれたように!」
「どうか私を、許してください」「許します。貴方のことを許します」
罪を引き取り合っている。感情を教え合っている。文章として拙いところが目立つけれど、それ以上の何かをやっぱり感じる。大切なことを久しぶりに思い出せた気がするなあ。