間引き(いつか世界が終わる日に、回答しよう)

 剣盾1周年おめでとうございます! ……の気持ちが全くこもっていなさそうな陰鬱で訳の分からないものが出来上がってしまいました。SSで書こうとしたのになんか長くなってしまったので短編の方に置くことにします。

 ピーターパンって「大人は殺される(間引かれる)」からあの国は子供だけなんだよ、という話だったような気がします。ユウリはきっと夢に間引かれてしまったんですね。あるいはユウリ自身が夢を間引いたのか。いずれにせよ、彼女と夢物語が相容れないものになってしまったときに彼女は「目覚める」のだと思います。でもそんな虚しい夢の終わりにも待っていてくれる人がいるというのは流石ポケットモンスターの世界だなあと羨ましく思わずにはいられません。

 ダンデさんは剣盾発売当初から申し分ないかっこよさを発揮しておられて、とても魅力的な人ではあったのですが、彼との連載を書こうという気持ちには最後までなれませんでした。これは……たとえばSMでいうところのミヅキとヨウの話を書くような、あるいはピカブイでいうところのカケルくんとアユミちゃんの話を書くような、そうした妙な違和感を、このダンデさんとユウリを並べたときに覚えてしまったためです。同一人物感、とでも言いましょうか。一歩間違えればユウリはダンデさんでダンデさんはユウリだった、みたいな関係。ユウリおよびマサルの「終着点」「帰還場所」がダンデさんであり、そこにCCCや/600で書いたような想い合いを綴ることはとても難しいと感じました。でもネズさんもセイボリーもキバナさんも、勿論ビートもマリィもホップも、どう足掻いてもこの終着点にはなれない。この同一化はダンデさんだけが持ち得る特権みたいなものだとも感じています。
 ダンデさんに今作主人公がいてくれてよかったなあと思います。一人は寂しいですから。

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