好きではない、好きではないはずなのですが「あまりにも不気味過ぎて他のどのキャラクターにも代えがたい引力がある、でもその引力に従うのはあまりにも癪だし危険だ」と思わせてくる人物が何人かいて、現時点での脳内ベスト3がこうなっている……のだけれど……。
3:マーメイド・クレイジー・ラブの使い手「ジェイド・リーチ」
2:ラッキー・クレイジー・ラブの使い手「狛枝凪斗」
1:ミレニアム・クレイジー・ラブの使い手「ローズ委員長」
普通の世界でのうのうと生きている人間には理解しがたい愛を抱いている人物に、こちらの平々凡々な愛を差し向けることはあまりにも不毛で虚しいものだ。だから私はツイステでジェイド・リーチの手を取るべきではなかったし、スーダン2であんなにも狛枝凪斗に話しかけにいくべきではなかったし、SWSHで目にしたローズさんのクレイジー・ラブを理解しようとあれこれ考えるべきではなかったんだ。
でもジェイド・リーチはまだ諦めを付けられるんだな。だってあいつ人魚だから。ああなんてお上手に人間へ化けていらっしゃるのねで線引きしてしまえばよかったんだ。ただ同じ人魚という種族であるくせにどこまでも人間くさいアズール・アーシェングロットの存在が人魚への理解を諦めづらくしていて、当方アズールのこと生徒の中では一番好きなのでちょっとジェイド・リーチのことを視界から外すのがとても……難しい。でもジェイドは、フロイドやアズール同様に愛情深い人間なんだろうとは思っている。彼はその愛の輪の中に、マーメイドならぬ者、ひいてはフロイドとアズール以外の者を入れようとはしないだろうけれど……。
狛枝凪斗もジェイドと同年代だけれど彼は紛うことなき人間、でも彼に幼い頃から降りかかり続けた運命とやらが彼の身にあそこまでのクレイジー・ラブを宿らせているのであって……彼を理解しようとする者はスーダン2での日向創と同じだけの傷を負う羽目になるだろう。それでも、と彼に手を伸ばし続けられる人間なんざそういるもんじゃないしそんな人間を信用するなんてもっての他。そのどちらもできてしまっていたハジメもハジメでやっぱり異質だったんだよな。君がいてくれてよかった。君みたいな真似、他の誰にもできるものか。
ローズ委員長はもうれっきとしたミレニアム・クレイジー・ラバーだから……多くは語るまいよ(フラグ)。ゲーム内では割と「饒舌」な部類に入っていたはずなのに、SWSH特有の「面倒なことは大人に任せて子供はジムチャレンジを楽しみなよ」っていう、歴代のポケモンを知っている身からすればいっそ不気味にさえ思えてしまう庇護と秘匿のせいで、主人公側には彼の思想や主張やそこに至るまでの過程が全然入ってこなくて、これが一層彼を分かりづらくしている。世界観自体は何処にもヘイトを抱かせないとても上手な造り、でもこの「上手」が大人たちによる庇護と秘匿のせいなのだとしたらあまりにも寂しく虚しいこと……などと邪推してしまいたくなる程度には、主人公はギリギリまで「何も知らなかった」。おそらく主人公がいくら問い詰めたところでローズさんは口を割らないだろう。己が感情を表出したり自らの願いについて赤裸々に語ったりなどしないだろう。彼の心は遥か1000年先にあり、主人公如きが、いやこの言い方はマズいな。「今をただ懸命に生きているだけのまっとうな人間でしかない存在」が、1000年先を生きるローズさんの愛を理解できるはずがない。そうして誰にも理解されないはずの愛を抱えて、それでもローズさんはあの笑顔な訳だ。うーんクレイジーだなあ。デイジーデイジー、1000年先のガラルよ答えておくれ。気が狂いそうな程にあなたが好き!