ツイステ界の彼等は総じて悪役なんだから殺されてこそ至福みたいなところないだろうか、違うかな

 なんだろう。ポケモン世界の悪ボスたちは救われてほしいと思うのに、主人公たちこそが救ってほしいとさえ思っているのに、夢の国の彼等に関しては真逆のことを、思ってしまう。彼等には、何らかの業を背負いながらも、決してヒーローやプリンセスとは相容れない世界で、楽しく愉快に気高く汚く美しく生きてほしいと思ってしまうようなところが、あるのだ。
 彼等にはその、どんな形でもいいから「勝利」してほしいんだよなあ。トランプ兵のクローバー先輩やウツボ兄弟のジェイドやフロイドとかもそうだし、ヴィランを飾るオバブロ勢なら、尚の事。
 だからこそアズールやジャミルには何度だって殺されたいし、オバブロ勢に関してはそのSHINIZAMAが惨たらしければ惨たらしいほどにいいと思っている。特にジャミルお前だ! お前との話を書くときはそれはそれはこっぴどくやるぞ! グロテスクに惨たらしく、そんでもってひどく楽しく死んでいくぞ! ドッカーン!! あとオバブロ勢じゃない方、クローバー先輩とかほんまいい人で苦労されているのだろうなあと思うけれどこの人がたまに見せる狡さとか器用さとかいうところもとても好きなので、彼に秘められた、あるいはリドルを支えるため普段は上手に隠している「悪の資質」を認め称えるためにもやっぱり端役は自ら死ななければならぬとか思っちゃうんだよなあ。うーん地獄地獄! さいっこう!
 やはり端役は死ぬか眠るかしてこそですよねわっしょーい! ほら小石の出番ですよ、ほらほらとっとと眠れや。この世界にはザオボーさんみたいに「わたしを嫌いなさい」と言ってくれるような奴はいないんだぞ。殴るためではなく抱き締めるために手を伸べてくれるグズマさんも、あれだけやらかしといてまだ大好きだと言ってくれるリーリエも、実の娘よりも愛してくれた綺麗な綺麗なミーネさんもいないんだぞ。容易に目覚められると思うな。己が甘さを思い知りつつ冬の珊瑚の海で凍死するといいよ。大丈夫大丈夫、フロイドとジェイドがきっとバラして遊んでくれるから。

 ただ、アズールは慈悲という言霊に引っ張られてたまにガチの慈悲をやらかすことがあるように見える。彼にチラつく善性はやはり「弱者を知っている」という点から来ているのだろうなと思うと、こちらとしても端役になりきれないところがあって少し辛い。「あんたの綺麗な慈悲なんざお断り!」「ねえそれってとんだ的外れ!」とか言って笑って跳ね除けるところまでをセットにしなきゃ死ねないのでちょっとばかしハードルが高い。だからこそ楽しそうなのですけれどもね。

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