セイボリーなら激昂描写は容易いが、なんだか「らしくない」と感じた

 などと供述しており

 本日更新分の「過ぎる想いが怒りの火種に化ける様」はもう明らかに初代誠実お化けコンビであるシアとアクロマさんのあの手紙を想定しているのですが、でもなんやかんや言って、この「過ぎる想いが怒りの火種に化ける様」にてとんでもない暴力沙汰とかとんでもない破滅献身とかやらかしているのって女の子の方なんですよね。
 アピアチェーレにてプラズマ団を蹴っ飛ばしたトウコ然り、片翼にてゲーチスさんの首を絞めようとしたシア然り、樹海にてフラダリさんと共に死のうとしたシェリー然り、今回の暴力沙汰をやらかしたユウリ然り……。
 そもそもの問題として「男性が女性のために怒る描写」を書くのが苦手なのかもしれません。というより男性の「怒り」の描写を書くのがそもそも苦手である可能性があります。そう考えるとセイボリーであれだけ怒らせることができたのすごいな流石はセイボリーですね、いやちゃうって。えっとそうですね、男性という生き物は、好きな女性のためにこう……我を忘れたりとかすることって本当にあるのかな、と思いましてですね。「過ぎる想いが怒りの火種に化ける」という精神構造はそもそも女性特有のものであるのかもしれないという考えを今回のSSで新たにいたしました。そんでもってその怒りの有様を理解できる、そして共感・共鳴さえしてしまえるセイボリーとアクロマさんはまさに誠実の権化だなと嘆息せざるを得ないのです。相手への誠意のために己が精神構造さえ組み替えて揃えようと努めることができるって最早化け物です。ほんとすごい。いや、これ全て私の妄想ですけれども!

 男性って、どこまで生きてもどうなっても、一つの体でしょう。でも女性は「そうではない」期間を経る可能性がある。自らの体の中に、別の体を抱き込まなければならない期間が生じる場合が、ある。だから「そうではない」期間に陥った場合、その「相手」を排斥しないよう、ちゃんと受け入れて愛することができるよう、遺伝子としてプログラムされている可能性……があったりしないかな、と、最近ちょっと考えていました。だから「他者の感情を我が事として感じ取る」という心理技術は女性の方が遺伝子学的に長けている……とか、あったりしませんかね……そういうふうにプログラムしてくださっていたりしませんかね……どうですかね人間作った人……聞こえますか……聞こえますか……応答願います……(?)
 その「我が事」としての感じ方が強すぎた場合「傲慢」になるのだけれど、この形容も、そもそも男性には当て嵌めにくいものだなと感じます。ローズさんとかフラダリさんとかはまあ傲慢と形容できなくもないのですが、彼等の傲慢は人の感情ではなく世界の発展とかそういう、大きなものに向けられているので、共感・共鳴に対する驕りを糾弾する意味での「傲慢」とはちょいと一線を画しているようにも思います。

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