キバナさんがたった一人のお子様の激情に振り回されるはずもなかろうて

 彼、そんな脆いお人じゃないでしょう。彼女がどんな刃を向けてきたところで、「そうかそうか」って受け止めて、余裕で笑える人でしょう。だから大論判三部作のようにはならないはずだ。大丈夫、被りは起きないはず。大丈夫。
 そう、彼のキーワードとしては「大丈夫」だと思っていてだな! 彼はユウリ如きがどう在っても大丈夫なんですよ! ネズさんのように心血注ぐ訳でもセイボリーのように全力尽くして向き合う訳でもなく、ただそのままいらっしゃるだけでいいんだ。ユウリの動向を見守り心配はするし手は貸そうとするけれど、それに対してユウリがどう反応したところで彼の中枢が深く抉られることなど在り得ないんだ。それくらいしっかりしてなきゃトップジムリーダー兼ダンデさんのライバルなんてやっていられないでしょうそうでしょう。だからえっとだな、つまり、この砂一番はどういう話になるかというとだな……。
 どうなるんだ?

© 2026 雨袱紗