キバナさんって詩人の部類に入りますか?

 詩人の部類ってなんだよいい加減にしろ!

 えっと「詩人の部類」ですが、事実ではなく情緒を優先して書いても違和感なく通る人物を指して使っています。男性側を語り手として書く場合、その男性が詩人の部類であればある程書きやすいというか、後から女性側に切り替えて情緒の付けたしを行わずに済むケースが多く綺麗に収まるのですよね。当サイトにおいてはアポロさんを筆頭に、アクロマさん、グズマさん。詩人の傾向にある、くらいならフラダリさんやゲンさんやネズさんやセイボリーも該当します。セイボリーに関してはユウリの饒舌さに助けてもらっている感が否めませんが……。
 逆にズミさんやゲーチスさんやローズさん、この辺りは情緒の描写がすこぶる似合わないので地の文では事実を淡々と記載し、感情は積極的に声に出して語ることで描写していく必要がある。「やさしくありませんように」なんかはその最たるところですね。ズミさんにリアルに「語って」もらわなきゃならんと思って、あのような形を取りました。丸々17話かそこいらずーっと喋ってるからなこの70歳。

 ……うん、彼等を振り返って思った。やっぱりキバナさんは違うな、詩人な訳がなかろう。彼が情緒の波に飲まれているところなんか想像もつかない。でも事実を淡々と並べるタイプの人でもなさそうだ。情緒の波に……逆に立ち向かっていくタイプ? 相手の感情ではなく自らの感情と戦うタイプ? 彼は……彼は、どんな感じなんでしょうね。書いてみたら分かるかな。

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