「モノクロステップ」「マリオネットの逃飛行」「カノンの翻訳番外(The diary)」「冠が土に還るまで」
この四連載は全てトウコとNの話です。同じようなことを書いており、全ての連載に同じ台詞を並べたりさえしています。そう、同じようなことを書いている。この二人に関してはもう辿るルートなんて10年前から決まりきっている。それでも書くんだ。何度だって書くんだ。「二人で一つの形を取る姿」に心臓が焦がれる程の羨望を抱いていられる限り私は何度でもこの二人を書くだろう。
「アピアチェーレ」以下BW2三連載と「ユークリッドに咲く三つ葉」の構想もめちゃめちゃ似ている。シアとアクロマさんもまた、8年前から同じようなことを何度も繰り返している。似た展開ばかり書いているんだこの馬鹿は。でも全く問題ない。「誠意と誠意が最も綺麗な形で並ぶさま」を愛していられる限り、私はやっぱりこの海と太陽を書くだろう。何度だって。
ユウリとセイボリーの連載も同じようなことになりそうな気がする。彼等の着地点はきっとシェリーとフラダリさんのあれのように分散したりはしないだろう。ひとところに収まるものだ。収束するものだ。それこそ月筏のように……ひとつになることが分かりきっているものだ。
それでも書くだろう。似たような結末になることが分かりきっていても私は何度でもこの二人を書くだろう。彼等の「1分」を私のものとして持ち続けられる限り、連載だろうが短編だろうが、一本だろうが三本だろうが、1分だろうが永遠だろうが、同じことだ。何の問題もないんだ。
……うん、ちょっと気持ち悪いことを言っている。いつものことだな!