「気は済みましたか、ユウリくん」
「……」
「君がそうやって癇癪を演じたところで、嫌だと駄々を捏ねてみたところで、何も変わらない。それは君だってよく分かっているのでは?
周りに八つ当たりめいた毒を振り撒くのもそろそろおしまいにするべきですね。
勿論、このまま立ち止まり続けるのは君の勝手ですから、君がそれを選択するのなら、あるいは変わることを選択できないのなら、ご自由に。
ただし落ちぶれたいのなら一人でどうぞ? わたくしが何十年と守ってきたガラルは、君の没落に引きずられるほど弱くない」
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ゲーチスさんくらい我欲と外道を極めてくれていたら安心できるのだけれど、この人本当にもう、意味が分からなくて怖いんだよ。